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エヌビディアの株価7%急騰…ナスダック指数初めて1万7000超え
人工知能チップでトップを走るエヌビディアの株価が再び急騰し、ナスダック指数も過去初めて1万7000ドルを超えた。
エヌビディアの株価は業績発表と株式分割の影響で急伸し、ウォール街の期待を上回っている。
エヌビディアの株価急騰の背景には、テスラのイーロン・マスク氏が設立したAIスタートアップのXAIの大規模資金調達も影響している。
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人工知能(AI)チップでトップを走るエヌビディアの株価が再び急騰し1100ドルも超えた。エヌビディアの急騰に力づけられナスダック指数も過去初めて1万7000ドルを超えた。
28日のニューヨーク証券取引所で、エヌビディアの株価は前営業日より7.13%上がった1140.59ドルで取引された。これでエヌビディアは22日の業績発表から3日連続で急騰した。
時価総額も2兆7750億ドルとなり3兆ドルに一歩近づいた。
22日に発表した2-4月期の業績と株式分割が株価を引き上げているとみられる。
エヌビディアの2-4月期売り上げと1株当たり純利益が市場予想値を大きく超え、5-7月期の売り上げもやはりウォール街の見通しを上回ると予想された。
エヌビディアはまた、来月10日から株式を10分の1に分割する。2021年7月から3年ぶりとなる今回の株式分割は最も大幅だ。
これに対しキャンター・フィッツジェラルドの分析家C.J.ミューズ氏が目標株価を1200ドルから1400ドルに上方修正するなどウォール街では相次いでエヌビディアの目標株価を引き上げている。
ここにテスラ最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏が設立したAIスタートアップのxAIが大規模資金調達をしたというニュースもエヌビディアの株価上昇を牽引した。
xAIは27日に60億ドル(約9436億円)規模の投資誘致に成功したと明らかにした。マスク氏は最近「グロック2」の訓練にエヌビディアの最新チップのひとつであるH100グラフィック処理装置(GPU)が約2万個必要だと明らかにした。
xAIはまたAIチャットボットである「グロック」の次期バージョンを駆動するためにスーパーコンピュータを構築することを計画しているという。
エヌビディアの急騰によりハイテク株中心のナスダック指数は0.59%上昇の1万7019.88で取引を終えた。S&P500指数は前営業日より0.02%上がった5306.04となった。これに対しダウ平均は前営業日より0.55%下落の3万8852.86で取引を終えた。