地下鉄に刃物男、乗客らが取り押さえる 台湾

AI要約

台中市の地下鉄車内で男が刃物を振り回し、乗客に取り押さえられる事件が発生。乗客3人が負傷し、容疑者は精神疾患を持つ20歳の男であった。

目撃者によると、乗客らが容疑者を取り押さえ、その途中で乗務員の対応が遅かったとの指摘もあった。

台湾では過去に地下鉄での刃物事件が起きており、事件の背景には警戒が必要である。

地下鉄に刃物男、乗客らが取り押さえる 台湾

(CNN) 台湾中部の台中市を走る地下鉄の車内で21日午前、男が刃物を振り回し、乗客らに取り押さえられた。

市長の発表によると、乗客3人が負傷して病院へ運ばれた。

容疑者は精神疾患の病歴がある20歳の男で、20日に刃物を持って南部の高雄市から移動していた。

目撃者らの話によると、乗客らのグループが容疑者に突進して組み伏せ、果物ナイフを持った手を押さえつけた。別の男性が指を開かせ、ナイフを取り上げたという。

乗務員の対応が遅かったと話す目撃者もいた。「車内の乗車率は60~70%で、何度も緊急ボタンを押そうとしたが点灯さえしなかった」という。

台湾ではちょうど10年前の2014年5月21日、台北地下鉄の車内で刃物による無差別殺人事件が発生し、4人が死亡、20人以上が負傷した。犯人は死刑を言い渡され、16年に刑が執行された。