なぜレバノンのヒズボラ戦闘員は「ポケベル」を携帯しているのか

AI要約

レバノンで、ヒズボラのメンバーが携帯するポケットベルや無線機が相次いで爆発し、26人が死亡、数千人が負傷している。ヒズボラはイスラエルによる攻撃と主張し、報復を示唆している。

台湾製のポケットベルに少量の爆発物が仕込まれたとの疑惑が浮上しており、爆発したポケットベルは特定のモデルであることが報じられている。

無線機の爆発も報告されており、これらの事件に関する詳細は不明。イスラエルは状況についてコメントを差し控えている。

なぜレバノンのヒズボラ戦闘員は「ポケベル」を携帯しているのか

レバノン各地で9月17~18日、イスラム教シーア派組織「ヒズボラ」のメンバーが携帯するポケットベルや無線機が相次いで爆発し、これまでに26人が死亡、数千人が負傷したと報じられている。ヒズボラは、イスラエルによる攻撃だとして、報復の構えを見せている。

「ロイター通信」は、ヒズボラが数ヵ月前に注文した台湾製のポケベル5000個のなかに、イスラエルの諜報機関モサドが少量の爆発物を仕込んだとするレバノンの治安関係者らの証言を伝えている。

その情報筋によれば、爆発したポケベルは、台湾の「ゴールド・アポロ」社が製造した「AR-924」というモデルだという。だが、同社の創業者は、爆発したポケベルを製造したのは、同社のブランド使用権を有するヨーロッパの企業だと述べている。

ヒズボラの戦闘員はイスラエルによる位置追跡を回避できるだろうと思ってこのポケベルを使いはじめたと、2つの情報筋がロイター通信に証言している。

無線機の相次ぐ爆発は18日に発生した。詳細は不明だが、ロイター通信は、無線機は5ヵ月前、爆発したポケベルと同時期にレバノンに持ち込まれたとする治安関係者の証言を報じている。

イスラエルは、一連の爆発についてコメントを拒否している。