北京で中国・アフリカ協力フォーラム開催、きょうから3日間

AI要約

アフリカ数十カ国の代表団が北京で中国・アフリカ協力フォーラムに参加し、中国とアフリカの関係が重要性を増している現状が示された。

今回の会合は、持続可能な投資とグリーンテクノロジーへの協力が焦点となり、中国のアフリカ政策が新たな方向性を打ち出す可能性が高い。

中国はアフリカ諸国との関係を強化し、米国との摩擦が高まる中で、グローバルリーダーとしての地位を固めようとしている。

北京で中国・アフリカ協力フォーラム開催、きょうから3日間

北京(CNN) アフリカ数十カ国の代表団が中国・北京に集い、中国・アフリカ協力フォーラムが4日から6日にかけて開かれる。アフリカ大陸の発展に向けた中国による融資が減速し、中国と西側諸国との摩擦も高まるなか、中国はアフリカ諸国の主要パートナーであることをアピールするとみられる。

中国国営メディアはアフリカの指導者らが相次ぎ北京に到着し、空港で盛大に出迎えられる様子をこぞって報じた。一方、中国当局はこの会合を近年開催したなかで最大規模の外交行事だと強調している。

中国とアフリカ諸国の首脳が北京で顔を合わせるのは2018年以来。今回の会合は中国が国外で唯一の軍事基地を擁し、経済のけん引役となっているアフリカ諸国との関係において重要な節目となる。

この数十年、中国の資金が自由に流入したことで、アフリカ各地では幹線道路や鉄道、発電所の建設が進んだ。この融資は資金不足を補い、中国の政治的影響力を拡大した一方で持続不可能な債務を各国に負わせているという批判も招いた。

こうした懸念と自国の経済減速に直面した中国政府は持続可能な「小規模だが美しい」投資と、中国が世界トップを誇るグリーンテクノロジーに関する一層の協力という新たな方針を打ち出す可能性が高い。

この会合は、中国がこの展望を伝えるための最も注目度の高い機会になるとみられる。中国は米国との摩擦が高まる中、政治的支援がますます重要になっているアフリカ諸国との関係の方向性を示し、中国をグローバルサウスのトップであり、米国に代わるリーダーとして位置づける狙いだ。

こうした変化がアフリカの指導者たちにどのような影響を与えるかは別の問題だ。南アフリカのラマポーザ大統領は2日に行われた習近平(シーチンピン)国家主席との2者会談で「貿易赤字を縮小し、貿易構造に対処する」よう率直に求めた。