パキスタン、高速道路などで複数テロ 73人死亡 過激派が声明

AI要約

26日、パキスタン南西部バルチスタン州でBLAによる複数のテロが相次ぎ、少なくとも73人が死亡。被害を受けたのはパンジャブ州から来た乗客らだった。

バルチスタン解放軍はパンジャブ人に反感を持ち、高速道路で乗客を射殺したほか、鉄道爆破や警察署襲撃も行った。

シャリフ首相は事件を非難し、治安当局に捜査を命じた。一連の攻撃はパキスタンの士気を下げることはできないと述べた。

パキスタン、高速道路などで複数テロ 73人死亡 過激派が声明

 パキスタン南西部バルチスタン州で26日、高速道路や鉄道などで武装勢力による複数のテロが相次いだ。ロイター通信によると、少なくとも73人が死亡し、バルチスタン州の独立を目指す過激派「バルチスタン解放軍(BLA)」が犯行声明を出した。

 地元メディアによると、26日朝に武装勢力の男らが高速道路を封鎖した。20台以上のバスやトラックを止めて乗客の身元を確認した上で、東部パンジャブ州から来た乗客少なくとも23人を射殺したという。

 BLAは最大民族であるパンジャブ人に反感を抱き、彼らを狙った攻撃を繰り返してきた。他にも鉄道が爆破されたり、警察署が襲撃されたりする事件も起きた。

 地元メディアによると、パキスタンのシャリフ首相は「卑劣な攻撃で我々の士気を低下させることはできない」と非難し、治安当局に一連の事件の迅速な捜査を命じた。【ニューデリー川上珠実】