仮眠中のホテル従業員、目を開けたら枕元にヒグマ /中国・青海省

AI要約

青海省のホテルにヒグマが侵入し、就寝中の従業員が一騒動を巻き起こす。

ヒグマはバーに入り、シャオジャンさんの寝ているベッドのそばまで探り始めるが、気づかれずに退散。

ヒグマは再び別のヒグマを連れてホテルにやって来るが、入れないまま去る。ホテルは山に囲まれた場所にあるため、ヒグマの出没が増加しているとのこと。

仮眠中のホテル従業員、目を開けたら枕元にヒグマ /中国・青海省

 中国・青海省のホテルにヒグマが侵入し、就寝中の従業員があわてて逃げるというハプニングがあった。封面新聞など現地メディアが20日(現地時間)、報じた。

 報道によると、今月5日午前3時ごろ、青海省のホテルにヒグマが侵入。ホテルの従業員シャオジャンさんは、バーカウンターの裏にある簡易ベッドで仮眠中だったが、ヒグマはカウンターの裏まで入ってきた。

 当時の状況が収められた防犯カメラの映像を見ると、ヒグマはまるで人間のように前脚でガラス扉の取っ手をつかんでドアを開けている。しばらくするとヒグマはカウンターを越えて、シャオジャンさんの寝ているベッドのそばを探り始めた。シャオジャンさんは布団を首まで掛けて静かに寝ていたため、ヒグマはシャオジャンさんの存在に気付かなかったとみられる。しかしその後、シャオジャンさんは近くに人の気配を感じて目を覚まし、ヒグマを発見した瞬間に携帯電話を持って逃げ出した。

 シャオジャンさんは「ヒグマはベッド横のペットボトルを引き裂くと、口にボトルを加えて私の頭上に近づいてきた。ひどい臭いで目が覚めた」と話した。

 逃げ出したシャオジャンさんは、ヒグマに気付かれないように2階に隠れ、その後ヒグマは外に出ていった。シャオジャンさんは「携帯電話で警察に通報しようとしたが、電波の状態が悪くて電話が繋がらなかった」「クマはホテルのバーに入ってくる前には、レストランのテーブルの上に乗って椅子をあちこちに押していた。冷蔵庫を開けたり、横に置いてあったライスヌードルを食べたりしていた」と話した。

 外に出たクマは、しばらくするともう1頭のクマを連れて再びホテルにやって来た。しかし、シャオジャンさんはその前にホテルのドアや窓に全て鍵をかけていたため、2頭のクマはホテルに入れなかった。シャオジャンさんは「約10分後にクマが『同僚』を連れて戻ってきたが、ドアがロックされていたため入れなかった」と説明した。

 シャオジャンさんによると、このホテルは山に囲まれた場所にあるという。シャオジャンさんは「以前から村にヒグマが出たという話は聞いていたが、ヒグマが目撃されるのは常に村の外れにあるごみ処理場だった。しかし今年に入り、クマがホテルなどさまざまな場所をうろつくようになり、室内まで入ってくるようになった。ホテルの入り口がガラス扉なのでとても怖い」と話した。

パク・ソンミン記者