新たなミスUSAに陸軍士官 昨年の優勝者辞退が物議醸す中で栄冠

AI要約

アメリカのミスUSAで新たな女性が選ばれ、今回のコンテストは波乱の年となった。

士官である22歳のクーパーさんが優勝し、他の参加者を抑えて栄冠に輝いた。

過去のミスUSAの辞退や論争についても触れられ、大会の背景が明らかにされた。

新たなミスUSAに陸軍士官 昨年の優勝者辞退が物議醸す中で栄冠

(CNN) 米陸軍の士官であるミシガン州のアルマ・クーパーさんが4日、今年のミスUSAに選ばれた。昨年選出されたノエリア・ボイトさんが自ら辞退する衝撃の決定を下したことを受け、今年ミスUSAの称号を得る女性はクーパーさんで3人目となっている。

22歳のクーパーさんはスタンフォード大学でデータサイエンスの修士号も有する。今回のコンテストでは他の50人の参加者を抑え、栄冠に輝いた。2位、3位にはケンタッキー州のコナー・ペリーさん、オクラホマ州のダニカ・クリストファーソンさんがそれぞれ続いた。

本人のソーシャルメディアによると軍でのクーパーさんの階級は少尉で、情報将校の任に就いている。審査員との質疑応答では、「移民労働者の娘として、誇り高いアフリカ系ラティーナ(中南米系女性)として、また米陸軍の将校としても、私はアメリカンドリームを生きている」と語った。

優勝したクーパーさんにステージ上でティアラをかぶせたのは、それまでのミスUSAだったハワイ州のサバンナ・ガンキウィッツさん。ガンキウィッツさんは、上記のボイトさんの辞退を受けて、後任に選ばれていた。

ユタ州在住のボイトさんは5月、自分自身の心の健康のためとして辞退を表明。しかしSNSに投稿された長文のなぞめいた声明には「I am silenced(私は口を封じられている)」というメッセージが隠されていたとみられている。

CNNはボイトさんが主催団体に提出した辞退届の書簡を入手した。そこでは「いじめやハラスメント」が横行する「有害な労働環境」などの問題が暴露されていた。

ボイトさんに続き、ミス・ティーンUSAに輝いたニュージャージー州のウマ・ソフィア・スリバスタバさんも数日後に辞退を表明した。「自身の価値観」とコンテストの主催団体との間に衝突が生じたのが理由だとした。

2人の辞退を受け、CNNは主催団体にコメントを求めたが返答はなかった。ミスUSAのレイラ・ローズ最高経営責任者(CEO)は5月末に声明を出し、ボイトさんの暴露に反論した。米紙ロサンゼルス・タイムスが報じた。

今回のミスUSAは、長年28歳に設定されていた年齢の上限が撤廃された初めての大会となった。ファイナリストの中には41歳のクリスティーナ・ジョンソンさん(アリゾナ州)の他、30代の参加者4人も含まれていた。

優勝したクーパーさんは、今年メキシコで開催されるミス・ユニバースに米国代表として出場する。

原文タイトル: New Miss USA crowned, capping tumultuous year of pageant controversy (抄訳)