韓国のマンションで共同玄関のひさしが崩落…30年間「骨なし」?

AI要約

京畿道龍仁市水枝区のマンションで共同玄関のひさしが崩壊し、施工会社が原因を調査中。

崩壊時には住民がいなかったため人命被害はなし。施工会社は復旧作業と安全診断を計画。

可能性として手抜き工事が指摘され、調査が進行中。行政処分も検討されている。

韓国のマンションで共同玄関のひさしが崩落…30年間「骨なし」?

 京畿道龍仁市水枝区(ヨンインシ・スジグ)のあるマンションで共同玄関のひさしが崩落し、施工会社が原因の把握に当たっている。

 龍仁市などによると、今月1日に水枝区豊徳川洞(プンドクチョンドン)のあるマンションで共同玄関のひさしが崩壊した。屋根が半分に折れたかたちとなり、宙ぶらりんになったが、崩壊時に現場を通りかかった住民はいなかったため、人命被害は発生していない。

 同マンションは1994年12月に完成し、今年で30年を迎える。計12棟からなり、すべてが崩壊の発生した棟と同様の工法で建設されたという。

 施工会社は崩壊したひさしの復旧作業に当たると共に、全12棟の安全診断を実施する計画だ。手抜き工事の可能性も提起されている。崩壊した断面を実際に見ると、どちらにも鉄筋の埋め込まれた跡がない。

 龍仁市の関係者は、「設計に問題があったのか、実際に施工した際に作業者が鉄筋を入れなかったのかなどは、調査が必要」だとし、「施工会社が安全診断を行うと共に、入居者代表会議などと共に事故原因の調査もおこなっている」と語った。そして「事故と関連して規定に違反した部分があれば、行政処分を検討する方針」だと説明した。

パク・ヒョンチョル記者/聯合ニュース (お問い合わせ japan@hani.co.kr )