在沖縄米兵の性暴力事件「深く心痛める」「不安招いた」 米国防総省

AI要約

米兵による性暴力事件が相次いでいる沖縄県で、米国防総省が深刻さを認め、遺憾の意を表明。

ライダー報道官は米軍の基本的価値観を反映していない行動であると強調し、地元と協力して捜査を行う姿勢を示す。

事件について日本政府の対応が問題視される中、沖縄県では複数の事件が発覚している。

在沖縄米兵の性暴力事件「深く心痛める」「不安招いた」 米国防総省

 沖縄県で米兵による性暴力事件が相次いでいることをめぐり、米国防総省のライダー報道官は2日の記者会見で、「深刻さに深く心を痛めている。不安を招いたことを遺憾に思っている」と述べた。

 ライダー氏は、オースティン国防長官も事件について注視していると説明。起訴されるなどした米兵の行動について「米軍の基本的価値観を反映しておらず、日本にいる圧倒的多数の隊員の行動を代表するものではない」と述べた。「適切な法的手続きを行い、徹底的に捜査するために地元の当局と協力している」と述べ、地元や日本政府と緊密に連携する姿勢を強調した。

 沖縄県では6月下旬、米空軍兵が16歳未満の少女に性的暴行をしたとして3月に起訴されていたことが判明した。その後、米海兵隊員が5月、不同意性交致傷容疑で逮捕され、同罪で起訴されたことも明らかになった。こうした事件について、日本政府が沖縄県に迅速に伝えなかったことが問題化している。(ワシントン=清宮涼)