イスラエル軍、ガザ南部にまた退避命令 新たな作戦か

AI要約

イスラエル軍がガザ地区南部の住民に退避命令を出し、ハンユニスの病院も対象となった。

病院からの退避は混乱を招き、アマル病院がヨーロピアン・ガザ病院からの患者を受け入れていた。

約25万人の住民が退避すると見込まれている。

イスラエル軍、ガザ南部にまた退避命令 新たな作戦か

(CNN) イスラエル軍は1日、パレスチナ自治区ガザ地区南部のハンユニス東部やラファの住民らに退避命令を出した。新たな地上作戦を計画している可能性がある。

退避命令の対象地域には、ガザ地区に残る数少ない病院のひとつ、ハンユニスのヨーロピアン・ガザ病院も含まれる。

同病院の副院長や医師らによると、集中治療室(ICU)の患者や保育器の新生児が、医療機器などとともにほかの病院へ運ばれた。副院長はCNNに「現場は混乱し、非常に厳しい状況だ」と語った。同病院からの退避は3度目だという。

パレスチナ赤新月社は1日、ハンユニスにあるアマル病院がヨーロピアン・ガザ病院から運び込まれた負傷者であふれ返っていると報告した。市内のナセル病院もヨーロピアン・ガザ病院からの患者でいっぱいになり、残りはアマル病院が受け入れたという。

イスラエル軍は最初の退避命令から数時間後、命令はヨーロピアン・ガザ病院の患者や医療スタッフに適用されないとする声明を発表した。

SNSに投稿された現地のビデオには、入院患者がストレッチャーで運ばれる路上の光景が映っている。

ハンユニスでは、イスラエル軍が数カ月に及ぶ激戦の末、4月に地上部隊を撤収していた。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の報道官は2日、イスラエルの命令を受けて住民らの大規模な動きがみられると報告し、対象地域から約25万人が退避するとの見通しを示した。