ボリビアでクーデター未遂、兵士らが大統領官邸を一時占拠…総司令官を解任・逮捕

AI要約

ボリビアで軍の一部兵士がクーデターを企て、大統領官邸に突入したが、約3時間で撤収。クーデターを画策したスニガ前総司令官は逮捕された。

兵士らは「国家権力を掌握しているエリートがいる」と主張し、大統領交代を訴えていた。新司令官が任命され、撤退命令を下し、兵士らは広場を離れた。

一連の出来事で9人が負傷。スニガ氏は「もうたくさんだ」と主張し、クーデターを実行した結果が騒動となった。

 【リオデジャネイロ=大月美佳】南米ボリビアで26日、装甲車に乗った軍の一部の兵士らが中心都市ラパスの中央広場を占拠し、大統領官邸に突入した。兵士らは約3時間で撤収し、クーデターを企てたフアン・ホセ・スニガ前総司令官はテロリズムと武装蜂起の容疑で逮捕された。一連の行動で9人が負傷した。

 地元メディアによるとスニガ氏は「少数のエリートが国家権力を掌握している。もうたくさんだ」と報道陣に対して述べ、政権交代を訴えていた。26日午後3時頃、武装した兵士らが広場に集結。装甲車で隣接する大統領官邸に突っ込んで入り口を破壊し、スニガ氏らが進入した。

 ルイス・アルセ大統領はスニガ氏を解任して新司令官を任命。新司令官が軍に対して撤退を命じ、兵士らは広場を離れた。