ホームレス男性、拾った34万円を警察に提出 「正直さ」たたえられ顕彰

AI要約

オランダのホームレス男性が空いた列車内で財布を見つけ、警察に届け出た。財布には2000ユーロ入っていたが、持ち主の手がかりはなかった。

警察は男性の正直さを評価し、『銀の親指』賞と商品券50ユーロを贈呈。もし1年以内に持ち主が現れなければ、2000ユーロは男性のものになる。

男性はメディアの取材で、必ず持ち主に返す姿勢を示し、「何が起こるか分からないが、仕事や住居の可能性もある」と述べた。

ホームレス男性、拾った34万円を警察に提出 「正直さ」たたえられ顕彰

【AFP=時事】オランダのホームレスの男性が空いた列車内で2000ユーロ(約34万円)が入りの財布を拾って警察に届け出たことで、その正直さをたたえられて商品券を贈られた。

 1年半路上生活を送っているハジェル・アルアリさん(33)は、アムステルダム中央駅(Amsterdam Central Station)で換金するために空のペットボトルを集めて回っていた時に財布を見つけた。

 警察はアルアリさんが届け出た財布について、「約2000ユーロが入っていたが、残念ながら身分証明書など、持ち主の手掛かりを示すものはなかった」と述べた上で、「正直さは報われるべきだと考え、市民を顕彰する『銀の親指』賞と商品券50ユーロ(約8600円)相当の商品券を授与した」と続けた。

 1年以内に持ち主が現れない場合、2000ユーロは拾ったアルアリさんのものになる。

 アルアリさんは地元メディア「デストントール」が公開した動画で、「何を見つけようと、必ず持ち主に返す」「持ち主が事業を営んでいて、仕事をくれるかもしれない。ひょっとしたら住む場所をくれるかもしれない。何が起こるかは分からない」と語った。【翻訳編集】 AFPBB News