ソニー、米AI企業を共同提訴 音楽無断利用、賠償数千億円請求か

AI要約

ソニーグループ傘下のソニー・ミュージックエンタテインメントなどレコード大手3社が生成AI企業を提訴した。

提訴理由は、楽曲を無断で利用したことによる著作権侵害で、数十億ドルの損害賠償を求めている。

新興2社はAIの学習に不正コピーを使用し、創作活動を損なう可能性があるとして非難されている。

 【ニューヨーク時事】ソニーグループ傘下のソニー・ミュージックエンタテインメントなどレコード大手3社は24日、アーティストの楽曲を無断で利用したとして、生成AI(人工知能)を手掛ける米新興企業のスノとウディオを米連邦地裁に提訴した。

 許可を得ずに大量の楽曲をAIの学習に使ったことが著作権侵害に当たると主張。損害賠償などを求めている。

 ブルームバーグ通信は、請求額が数十億ドル(数千億円)に上る可能性があると報じた。提訴に加わったのは、ユニバーサル・ミュージック・グループとワーナーレコード。新興2社の審理は別々の地裁で行われる。

 訴状によると、原告側は、生成AIの学習を目的とした新興2社の不正コピーは創作活動を成り立たなくさせるなどと非難。サービスの利用者が、米歌手マライア・キャリーさんの楽曲「恋人たちのクリスマス」と酷似した演奏などをできるようにしたとされる。