中国南部で大雨被害 広東、福建両省で少なくとも50人超が死亡 湖南省でも土砂崩れ

AI要約

中国南部で記録的な大雨が続き、広東省や福建省などで土砂崩れによる被害が相次いでいる。広東省梅州市では47人以上が死亡し、福建省竜岩市でも一家6人が犠牲となった。湖南省でも土砂崩れで家屋が倒壊し、被害が拡大している。

広西チワン族自治区や安徽省などでも豪雨による被害が報告されており、桂林市では1998年以来の洪水に見舞われた。高速鉄道の駅も冠水するなど、各地で影響が広がっている。

【北京=三塚聖平】中国南部で記録的な大雨が続いており、各地で土砂崩れなどの被害が発生している。中国メディアによると、広東省と福建省では23日までに少なくとも50人超の死亡が確認された。23日には湖南省で土砂崩れが発生して家屋が倒壊するなど被災地域が拡大している。

現地メディアの報道をまとめると、広東省梅州市では複数の地域で大雨による被害が出ており、これまでに少なくとも計47人の死亡を確認した。福建省竜岩市では16日に土砂崩れが起き、巻き込まれた一家6人の死亡が確認された。現場付近では16、17両日に24時間の降雨量が過去最高を記録していた。

23日には湖南省懐化市で土砂崩れが発生し、家屋4棟が倒壊、8人が行方不明となった。

このほか広西チワン族自治区や安徽省など広い地域で豪雨による被害が出ている。中国有数の観光名所として知られる広西チワン族自治区桂林市は、1998年以来という洪水被害に見舞われ、19日には高速鉄道の駅が冠水したと伝えられている。