北朝鮮軍がまた軍事境界線を越境 今月3度目 土木工事の影響か

AI要約

韓国軍合同参謀本部は北朝鮮軍の兵士が南北を隔てる軍事境界線を越え、韓国側に一時侵入したことを明らかにした。

北朝鮮軍は最近、複数の兵士を動員し、軍事境界線付近で土木作業を行っており、韓国側への侵入はその作業と関係があるとみられている。

南北を隔てる軍事境界線には非武装地帯(DMZ)が設けられており、韓国軍が警告射撃を行い、北朝鮮側は撤収した。

北朝鮮軍がまた軍事境界線を越境 今月3度目 土木工事の影響か

 韓国軍合同参謀本部は21日、北朝鮮軍の兵士が20日に南北を隔てる軍事境界線を越え、韓国側に一時侵入したと明らかにした。今月に入り、同様の事案は3度目。

 韓国と北朝鮮を隔てる約250キロの軍事境界線に沿って、南北にそれぞれ、幅2キロの非武装地帯(DMZ)が設けられている。同本部によると、20日午前11時ごろ、DMZ付近にいた北朝鮮軍の兵士数人が軍事境界線を越えた。警戒中の韓国軍が警告射撃をすると、北朝鮮側に撤収したという。

 北朝鮮軍は最近、大勢の兵士を動員し、軍事境界線付近で壁の建設や道路の補強などの土木作業を進めている。一連の韓国側への侵入は、こうした作業と関係があるとみられている。【ソウル福岡静哉】