「人種差別」から5日目に沈黙破ったトッテナム…「孫興慜の後ろ隠れて今ごろ」

AI要約

孫興慜がロドリゴ・ベンタンクールからの人種差別被害を受け、ベンタンクールが謝罪したことが明らかになった。

トッテナム球団も今回の差別的発言に対し、全選手に多様性と平等に関する教育を実施することを表明し、孫興慜を全面的に支持する姿勢を示した。

一部のサッカーファンらは、トッテナム球団の対応を批判し、ベンタンクールの差別的発言に対する解決策などに疑問を投げかけている。

「人種差別」から5日目に沈黙破ったトッテナム…「孫興慜の後ろ隠れて今ごろ」

チームメートから人種差別被害を受けたイングランドプロサッカープレミアリーグ(EPL)トッテナムのキャプテン孫興慜(ソン・フンミン)がロドリゴ・ベンタンクールの謝罪を受けた。孫興慜が沈黙を破ると、トッテナム球団も今回の差別的発言から5日目、「いかなる差別もあってはならない」という立場を表した。トッテナムのソーシャルメディアには球団の対応を批判する意見が続いた。

孫興慜は20日、インスタグラムを通じて「ベンタンクールと対話をした」とし「ベンタンクールはミスをし、自分のミスを認知したベンタンクールが私に謝った」と明らかにした。続いて「ベンタンクールは攻撃的な意図でそのように話していないはず」とし「私たちは依然として兄弟であり、何も変わっていない」と伝えた。また「私たちは近づくフリーシーズンにまた集まり『ワンチーム』として戦っていく」と強調した。

トッテナム球団も公式インスタグラムを通じて「この問題をうまく解決するために努力している」とし「すべての選手を対象に多様性、平等、包容に関する教育を実施する」という立場を明らかにした。所属選手の間で発生した人種差別で波紋が広がってから5日目に出した対応だ。

トッテナムは「主将の孫興慜が今回の件を後にして、近づく新しいシーズンに集中できるよう全面的に支持する」とし「グローバルファンと選手団を誇りに思う。わが球団と社会にはいかなる種類の差別もあってはならない」と強調した。

トッテナムが英語で伝えた立場には数千件のコメントが付いた。韓国国内のサッカーファンは「トッテナムが孫興慜の後ろに隠れた」とし「球団が懲戒するべきことを選手に始末させた」と指摘した。

このコメントには「孫興慜がコメントを出す前にベンタンクールとトッテナムはいったい何をしたのか」「事故はチームメートが起こし、解決は主将がする」「球団は沈黙していたが、孫興慜がコメントを出すとようやく掲示物を載せた」「ベンタンクールとトッテナムが早く対処していれば世論はこれほど悪化しなかったはず」「ベンタンクールはクラブのメンバーだけでなく韓国人、アジア人全員に人種差別をした。これで終わってはいけない」などの意見が続いた。

ベンタンクールは最近、自国ウルグアイの放送のインタビューで、進行者が「孫興慜のユニホームをもらってきてほしい」と話すと、「孫興慜のいとこのユニホームを持ってきても分からないはず。孫興慜も彼のいとこも同じような外見だった」と話した。

その後、ベンタンクールが「東洋人はみんな同じような外見」という認識の人種差別的な発言をしたという批判が続くと、ベンタンクールは15日、インスタグラムを通じて「ソニー(孫興慜)! 今回の件について謝る。私の言葉は悪い冗談だった。私がどれほど愛しているか分かるだろ。決して無視したり損つけたりしようという言葉ではなかった」と謝罪した。