「助けて」哀願した2人の子ども殺害した父親、懲役30年から無期懲役を宣告=韓国

AI要約

1審で懲役30年を宣告された父親が、10代の子ども2人を殺害した容疑で控訴審でさらに重い無期懲役を宣告された。

被告は子どもたちを殺害した後、自身の保護を受けなければならない未成年の子どもを残酷に殺害した反倫理的な行為を犯し、無期懲役の判決が下された。

控訴審で裁判所は被告の罪質が非常に悪いと判断し、被害者への安全を最も信じた父親による殺害を容認できないと述べた。

「助けて」哀願した2人の子ども殺害した父親、懲役30年から無期懲役を宣告=韓国

10代の子ども2人を殺害した容疑により1審で懲役30年を宣告された父親が控訴審でさらに重い無期懲役を宣告された。

釜山(プサン)高裁昌原(チャンウォン)院外裁判所は14日、殺人などの容疑で起訴された被告に対する控訴審で、懲役30年を宣告した原審を破棄し無期懲役を言い渡した。

被告は昨年8月、慶尚南道金海市(キョンサンナムド・キムヘシ)の山中で、車内で高校生の娘と中学生の息子を寝かせた後に殺害し、殺人などの容疑で起訴された。

被告は子どもの学校に現場学習を届け出た後、慶尚南道南海と釜山などをともに回り、父親の墓がある金海に行き犯行に及んだ。

被告は旅行直後に自身に「一緒に旅行にきてくれてありがとう。大きくなったら恩返しするからね」と話していた息子に手をかけた時に「助けて」と哀願されたが結局殺害した。

母親との関係が良くなかった被告は、自身が死んだ後に子どもたちが母親に虐待されることを懸念し犯行に及んだと主張した。

検察は被告が1カ月前から犯行を計画し、犯行後も弁解で一貫する点などを考慮してほしいとしながら死刑を求刑した。

控訴審で裁判所は何の過ちもない被害者が最も安全だと信じた父親に殺害され、その犯行経緯と手法などに照らして被告の罪質は非常に良くないと判断した。

裁判所は「今回の事件は自身の保護を受けなければならない未成年の子どもを残酷に殺害した反倫理的なもので、どんな理由であれ合理化されたり容認したりすることはできない。原審が宣告した有期懲役刑だけでは被告の罪に相応する程度の刑事上の責任が課されたとみるには不足しており、永遠に社会から隔離する必要がある」と量刑理由を明らかにした。