アメリカ最高裁 「経口中絶薬」の流通認める判断 人工妊娠中絶は大統領選でも主要争点

AI要約

アメリカの連邦最高裁判所は、口から飲んで人工妊娠中絶を行う薬の流通を認める判断を下しました。

判事9人の全員一致で医師らには訴えを起こす資格がないと判断しました。

経口中絶薬をめぐる判断が注目されていましたが、最新の判断では人工妊娠中絶を憲法上の権利として認めた過去の判断を覆していることも明らかになっています。

アメリカの連邦最高裁判所は、口から飲んで人工妊娠中絶を行う薬の流通を引き続き認める判断を下しました。

アメリカの連邦最高裁判所は13日、口から飲んで人工妊娠中絶を行う薬=経口中絶薬「ミフェプリストン」の流通を引き続き認める判断を下しました。

人工妊娠中絶に反対する医師らが流通の規制を求めて提訴していましたが、判事9人の全員一致で医師らには訴えを起こす資格がないと判断しました。

連邦最高裁は2022年、人工妊娠中絶を憲法上の権利として認めた判断を覆していて、経口中絶薬をめぐる判断が注目されていました。アメリカでは人工妊娠中絶は国内世論を二分するテーマとなっていて、11月の大統領選でも大きな争点の1つです。

バイデン大統領は中絶の権利を擁護する立場をとる一方、トランプ前大統領は全米一律の規制ではなく、州ごとに判断すべきだとの考えを示しています。