韓国・釜山、祖国防衛の英霊を弔う「顕忠日」にまさかの旭日旗掲げ批判殺到

AI要約

韓国の顕忠日に、高層マンションで旭日旗が掲げられるという問題が発生し、SNSなどで議論を呼んでいる。

管理事務所は住人が日本の国旗を掲げることは数カ月前からあったが、今回は旭日旗に変わり、苦情が相次いでいる。

専門家はこの行為を問題視し、処罰法の制定を求める声も高まっている。

韓国・釜山、祖国防衛の英霊を弔う「顕忠日」にまさかの旭日旗掲げ批判殺到

6月6日は何の日? 1982年のこの日、イスラエルがパレスチナゲリラの活動拠点とみなしたレバノンに侵攻し、レバノン戦争が勃発。あるいは、6月5日の世界環境デーの翌日であることにちなんだ「飲み水の日」。そして、韓国では国防のために命を捧げた人の忠誠をたたえる重要な祝日「顕忠日」の日だ。

朝鮮戦争で40万人に及ぶ戦没者が出た韓国は、休戦協定が結ばれた後の1956年4月に戦乱で犠牲になった者を追慕する日「顕忠日」を制定。その後1965年3月に大統領令で国軍墓地が国立墓地に昇格されてからは、日本からの独立運動で亡くなった殉国烈士も追慕することになっている。そんな愛国心が高まる日に、あろうことか、ある高層マンションの住人が窓に旭日旗を掲げるという暴挙に出た。KBS、YTN、国民日報など韓国メディアが報じた。

<腹が立って悲しい!>

6月6日、韓国・釜山市水営(スヨン)区のとある高層マンションに旭日旗がかかっているようすが撮られた写真がネットの掲示板に投稿され、たちまちSNSなどで拡散され議論になった。

マンションの管理事務所の担当者は「この住人は数カ月前から日本の国旗である『日の丸』をときどき掲げていたが、顕忠日の今朝は『旭日旗』に変わった」と話した。

この部屋の住人は韓国人だという。管理事務所側の確認では今日は留守にしており、問題の旭日旗はずっと出しっぱなしにされていることが確認された。管理事務所には同じマンションの住人や一般市民からの苦情が相次いだ。しかし留守にしていることや撤去を強制する方法がなく、頭を悩ませているという。

「区庁に苦情も入れ、警察にも行ったりするなど管理事務所側でできる措置は全てやってみたが、この住人の行為を止める方法がなくて......」

ネットユーザーたちは「制裁する法案を作らなければならない」「顕忠日にこのような姿を見るとはとても腹が立って悲しい」等のコメントを投稿している。

<旭日旗にうるさい専門家は?>

こうして騒ぎが大きくなった旭日旗の問題について専門家はどう見ているのか? 日の光が放射状に伸びるデザインがあると旭日旗と結びつけ、「第二次世界大戦中の日本の戦争犯罪を肯定することになる!」とデザイン変更を求める活動を行っている誠信女子大学のソ·ギョンドク教授は今回の事件についてSNSに投稿。「これは明らかに一線を越えた」として「今回のことを契機に強力な『処罰法』を作り、再びこのようなことが発生しないようにしなければならない」と強調している。