トランプ氏もTikTok開始 フォロワー数はバイデン氏を圧倒

AI要約

11月の米大統領選で返り咲きを目指す共和党のドナルド・トランプ前大統領が中国系動画投稿アプリ「TikTok」にアカウントを開設し、若者への浸透を図っている。

トランプ氏はTikTokの利用者情報流出を懸念し、かつて米国事業の売却を求めたが、最近は規制強化に反対している。これに一部の支援者配慮の見方もあるが、トランプ氏は否定している。

一方、バイデン氏は議会と連携して米国事業の売却を求める法律を制定したが、選挙運動ではTikTokを利用し続けている。

 11月の米大統領選で返り咲きを目指す共和党のドナルド・トランプ前大統領(77)が1日、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」にアカウントを開設した。利用者が多い若者への浸透を狙っている。フォロワー数は1日もたたないうちに270万人を超え、今年2月に投稿を始めた民主党のバイデン大統領(81)の陣営の約34万人を抜き去った。

 最初に投稿したのは、1日に総合格闘技団体「UFC」の試合を観戦に訪れた際の動画で、UFCを率いるダナ・ホワイト氏が「大統領が新たにTikTokに登場しました」と紹介し、トランプ氏は「光栄だ」と語った。

 トランプ氏は大統領在任中、利用者情報が中国政府に流出するのを懸念し、TikTokの米国事業の売却を求める方針をとっていた。しかし、最近になって規制強化に反対。TikTokの運営企業の大株主である有力支援者に配慮したとの見方もあるが、トランプ氏は否定している。バイデン氏は議会と連携して米国事業の売却を求める法律を制定したが、選挙運動では利用を続けている。【ワシントン秋山信一】