# 裏金事件

社説:政治資金の規正案 「不正の温床」残ったままだ
2024.06.01

社説:政治資金の規正案 「不正の温床」残ったままだ

 裏金事件を引き起こした自民党の「ごね得」を許すかのような、あざとい茶番劇ではないか。これでは「不正を生む温床」が残され、多くの国民が求める抜本改革にはほど遠い。 政治資金規正法改正を巡り、自民が政治資金パーティー券の購入者の公開基準額を現行の「20万円超」から、公明党や野党が求

自民、規正法の再修正案示さず「少し時間ほしい」 衆院委理事懇
2024.05.30

自民、規正法の再修正案示さず「少し時間ほしい」 衆院委理事懇

 自民党は30日午前、政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院政治改革特別委員会の理事懇談会で、政治資金規正法改正案について「もう少し時間がほしい」として、再修正案の提示を見送った。党内の調整に時間を要しているためで、意見集約できれば同日中に改めて理事懇で示す考えを野党側に伝えた。

稲田朋美氏、自民党支部に202万円寄付し税控除 「法令にのっとり申告」
2024.05.29

稲田朋美氏、自民党支部に202万円寄付し税控除 「法令にのっとり申告」

 自民党幹事長代理を務める稲田朋美衆院議員(福井1区)が2020~22年、自らが代表を務める「自民党福井県第1選挙区支部」に計202万円を寄付し、所得税の一部を控除されていたことが5月28日、分かった。寄付の原資は、同党安倍派の政治資金パーティー裏金事件で派閥から受けた還流分ではないとした。<

森喜朗氏に電話聴取は「ご機嫌伺い」? 「顔洗って出直せ」と野田元首相 政治資金改革はどこまで進むか【解説委員室から】
2024.05.29

森喜朗氏に電話聴取は「ご機嫌伺い」? 「顔洗って出直せ」と野田元首相 政治資金改革はどこまで進むか【解説委員室から】

 「顔を洗って出直して来いとたんかを切りたいくらいだ」―。立憲民主党の野田佳彦元首相は、岸田文雄首相の政治改革に対する姿勢を批判した。5月20日の衆院予算委員会。裏金事件を受け自民党が提出した政治資金規正法改正案を巡る質疑で、首相は野党の追及に対し防戦一方だったが、企業・団体献金の廃止には決し

合意急げば「同じ穴のむじな」 野党、規正法巡り公明けん制
2024.05.29

合意急げば「同じ穴のむじな」 野党、規正法巡り公明けん制

 自民党派閥の裏金事件を受けた政治資金規正法改正を巡り、立憲民主党など野党は28日、公明党が自民から譲歩を十分に引き出さないまま同党と妥協に動けば「同じ穴のむじな」だとけん制を強めた。 合意を急がないよう公明にクギを刺し、週内の衆院通過を目指す自民を揺さぶるのが狙いだ。<

安倍派・下村氏「岸田総理は言葉だけ」と批判 裏金の真相解明で第三者機関設置求める
2024.05.28

安倍派・下村氏「岸田総理は言葉だけ」と批判 裏金の真相解明で第三者機関設置求める

自民党の派閥の裏金事件をめぐり、かつて安倍派の事務総長を務めた下村元文科大臣は、岸田総理が信頼回復のため「党の解体的な出直しを図る」と決意を示していることについて「言葉だけで何も変わっていない」と批判しました。下村氏は28日、民放の報道番組に出演し、自身が所属する安倍派で一度は廃

静岡敗北、逆風続く岸田首相 会期末解散、困難の見方
2024.05.28

静岡敗北、逆風続く岸田首相 会期末解散、困難の見方

 与野党対決となった静岡県知事選の敗北は、岸田文雄首相に痛手となった。 衆院3補欠選挙「全敗」に続く敗退に与党内では、今国会での衆院解散は困難との見方が強まる。自民党内では首相の自発的辞任に期待する声も漏れた。 首相は27日、知事選敗北について「しっかり分析する」と

政策活動費って何? 不透明なカネの問題点を整理
2024.05.28

政策活動費って何? 不透明なカネの問題点を整理

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、政党から政治家個人に支出される「政策活動費」が注目を集めている。自民党では例年十数億円が支出されるのに、政治家が何に使ったのかは明らかにされていない。議員特権とも言える不透明なカネの問題点を整理した。A 政党から党幹部に配られ

“裏金”寄付し税優遇 自民・菅家議員「不記載にしないため」
2024.05.27

“裏金”寄付し税優遇 自民・菅家議員「不記載にしないため」

自民党の菅家一郎衆議院議員は派閥のいわゆる裏金事件をめぐり、安倍派からキックバックを受けた金を、自らが代表をつとめる政党支部に個人名義で寄付したうえで所得税の控除を受けていたことを明らかにしました。“裏金”を原資に寄付をして税金の優遇を受けていた形です。菅家議員は寄付をした経緯に

【速報】裏金原資に寄付で税優遇か?自民・菅家衆院議員「法に則って申請」と釈明 控除分は全額返還
2024.05.27

【速報】裏金原資に寄付で税優遇か?自民・菅家衆院議員「法に則って申請」と釈明 控除分は全額返還

自民党の派閥の裏金事件で、5年間で1289万円の不記載が明らかとなり、党の役職停止6か月の処分を受けた安倍派の菅家一郎衆院議員が、党支部に寄付し、所得税の一部を控除される税の優遇を受けていたことが分かりました。個人が政党支部などに寄付した場合、税の優遇措置を受けることが出来ますが

安倍派裏金で税優遇か 菅家氏、自ら代表の支部に1201万円寄付
2024.05.27

安倍派裏金で税優遇か 菅家氏、自ら代表の支部に1201万円寄付

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、菅家(かんけ)一郎元副復興相=衆院比例東北ブロック=が2021年、安倍派からキックバック(還流)された678万円を原資に、自身が当時代表を務めていた党支部に計1201万円を寄付し、所得税の一部を控除される税優遇を受けた疑いがあることが判明した。毎日新

「認識甘い」「あきれた」党員、県民反応厳しく 自民県連大会、車座対話
2024.05.26

「認識甘い」「あきれた」党員、県民反応厳しく 自民県連大会、車座対話

 「認識が甘い」「怒りを通り越し、あきれている」―。自民党が党派閥の裏金事件を受けて25日、宮崎市内で開いた「政治刷新車座対話」では、出席した小渕優子党選対委員長らに向けて県内党員や県議らから不満の声が上がった。同日の定期大会や街頭演説で本県関係国会議員らが「おわび」を重ねたが、党員、県民は厳

裏金「誰が責任取ったか」 浜田氏、自民対応を陳謝
2024.05.25

裏金「誰が責任取ったか」 浜田氏、自民対応を陳謝

 自民党の浜田靖一国対委員長は25日、岐阜市の党会合で派閥裏金事件を受けた一連の党対応を陳謝した。「誰も頭を下げず、責任も感じていない。誰が責任を取ったのか。これが皆さんの共通の思いだ」と指摘。党執行部の一人として「弁解や言い訳の余地は全くない」と語った。政治資金規正法改正を通じ、再発防止に取

規正法改正案提出の自民・鈴木氏、寄付8件の不記載認める
2024.05.24

規正法改正案提出の自民・鈴木氏、寄付8件の不記載認める

 自民党の鈴木馨祐衆院議員は24日、自身が代表を務める「自民党神奈川県第7選挙区支部」で複数の団体から計8件の寄付の不記載があり、2021年分の政治資金収支報告書を訂正したと明らかにした。鈴木氏の事務所は「不記載額の総計は調査中」としている。 衆院政治改革特別委員会で共産党の塩川

【図解】自・立、パーティー存廃で対立=規正法改正、週明けにも修正協議―企業献金・政活費も平行線
2024.05.24

【図解】自・立、パーティー存廃で対立=規正法改正、週明けにも修正協議―企業献金・政活費も平行線

 衆院政治改革特別委員会は24日、自民党派閥の裏金事件を受けて与野党がそれぞれ提出した政治資金規正法改正案について2日目の質疑を行った。

自・立、パーティー存廃で対立 規正法改正、週明けにも修正協議 企業献金・政活費も平行線
2024.05.24

自・立、パーティー存廃で対立 規正法改正、週明けにも修正協議 企業献金・政活費も平行線

 衆院政治改革特別委員会は24日、自民党派閥の裏金事件を受けて与野党がそれぞれ提出した政治資金規正法改正案について2日目の質疑を行った。 立憲民主党は裏金づくりの舞台となった政治資金パーティーを全面禁止すべきだと主張。自民は立民幹部のパーティー開催計画を取り上げてパーティーの重要

立憲「パーティー全面禁止法案」の本気度に疑問 2議員が開催予定も問題なし 党議員「選挙目当てだ」
2024.05.24

立憲「パーティー全面禁止法案」の本気度に疑問 2議員が開催予定も問題なし 党議員「選挙目当てだ」

 裏金事件を受けた政治資金規正法改正案をめぐる国会での協議が始まった。そのなかで、立憲民主党が5月20日に衆院に提出したのは、政治資金パーティーの開催を全面的に禁じる法案。パーティー券収入を政治資金収支報告書に記載せず、裏金化したことを考えればまっとうな案といえる。ただ、その一方で、党の議員が

野党、稲田氏に質問状提出へ 政倫審
2024.05.23

野党、稲田氏に質問状提出へ 政倫審

 衆院政治倫理審査会の野党筆頭幹事を務める立憲民主党の寺田学氏は23日、自民党の派閥裏金事件を巡り、24日に稲田朋美元防衛相へ質問状を提出する考えを示した。 国会内で記者団の取材に応じた。 稲田氏は、政倫審への出席意向調査に「(説明を)拒むものではない」と回答。寺田

石井正弘氏が参院選不出馬 安倍派裏金「真相解明を」 自民
2024.05.23

石井正弘氏が参院選不出馬 安倍派裏金「真相解明を」 自民

 自民党の石井正弘参院議員(78)=岡山選挙区=は23日、改選を迎える来年夏の参院選に出馬しない考えを表明した。 岡山県庁で記者団の取材に応じ「新しい感覚を持った方にバトンタッチをする時期が来た」と話した。石井氏は岡山県知事を務めた後、2013年参院選で初当選。現在2期目。

規正法改正案、再発防止徹底が大事と自民
2024.05.23

規正法改正案、再発防止徹底が大事と自民

 衆院政治改革特別委員会で23日、政治資金規正法改正案の自民党案提出者の鈴木馨祐氏は、派閥裏金事件の再発防止の徹底が一番大事だとして、政治資金収支報告書への不記載を抑止する内容だと説明した。