# 翻訳書
2024.09.02
鴻巣友季子の文学潮流(第17回) ヴァージニア・ウルフ自選短編集「月曜か火曜」 画期的な新訳の明晰さ
今月の文学潮流は翻訳書一冊に絞りこんで書こうと思う。「鈍器本」と言われる分厚い本も話題のなか、なかなかスリムな一冊。ヴァージニア・ウルフ『月曜か火曜』(片山亜紀訳/エトセトラブックス)である。 モダニズム文学を代表する作家ウルフが、唯一自分で編んだ8篇を収めた短篇集であり、8作
2024.07.09
書店には放火予告まであった…一度は発売中止になった"トランスジェンダー本"がアマゾン1位のワケ
昨年12月に発売直前で発売中止になったトランスジェンダーの少女たちに関する翻訳書が、別の出版社から今年4月に発売された。武蔵大学社会学部教授の千田有紀さんは「著者はこの本で、思春期になってから性別違和を感じ始める少女が、SNSを媒介にして爆発的にアメリカで増加しているが、それは『男性になりたい