# 生態系

生態系保護のために高校生が奮闘…国道沿いにはびこる特定外来生物オオキンケイギク、強い日差しの中で抜き取り作業
2024.06.14

生態系保護のために高校生が奮闘…国道沿いにはびこる特定外来生物オオキンケイギク、強い日差しの中で抜き取り作業

生態系を守ろうと、佐久市の高校生が14日、特定外来生物である「オオキンケイギク」の駆除を行いました。鮮やかな黄色の花が特徴のアメリカ原産のオオキンケイギク。繁殖力が強く、在来の植物を駆逐してしまうなど生態系に重大な影響を及ぼすおそれがあるとして、国が特定外来生物に指

キオビエダシャク今年も発生 宮崎県内各地 専門家「幼虫時に駆除を」
2024.06.14

キオビエダシャク今年も発生 宮崎県内各地 専門家「幼虫時に駆除を」

 生け垣や街路樹として植えられているイヌマキなどを食い荒らすガの一種「キオビエダシャク」が、今年も県内各地で発生している。放っておくと幼虫が葉を食べ尽くして木が枯れたようになり、回復まで数年かかる被害も懸念される。専門家は「飛び回る成虫を捕まえるより、小さな幼虫のうちに駆除する方が効果的」と対

「カメムシ」大発生で梅、桃、ビワに黄信号! 「10年ぶりの注意報」にプロが教える意外な駆除方法とは
2024.06.14

「カメムシ」大発生で梅、桃、ビワに黄信号! 「10年ぶりの注意報」にプロが教える意外な駆除方法とは

 梅干しづくりのシーズンがやってきた。ところが、梅が近年まれにみる不作なのだ。原因の一つとされるのが、あのくさーい虫、カメムシだ。昨年に続いて今年も大発生、ストローのような口で果実が刺される被害が全国で続出。桃もビワもピンチだ。*   *   *■南高梅もビワも桃も

クマと馬のハイブリッド/島田明宏
2024.06.13

クマと馬のハイブリッド/島田明宏

【島田明宏(作家)=コラム『熱視点』】 秋田県の山中で、今年5月、クマに襲われた3人が死傷した。 ここ数年、秋田、岩手、青森3県の境界付近で、ツキノワグマとは思えない大型の個体の目撃例が増えており、そのほとんどが赤毛なのだという。特徴からすると、本州にはいないはずの

「クロダイがアサリを食い尽くす!?」俳優・松下奈緒さんも参加した、知ることからはじめる食害対策
2024.06.13

「クロダイがアサリを食い尽くす!?」俳優・松下奈緒さんも参加した、知ることからはじめる食害対策

「海の恵みが獲れなくなる」と聞いて、うまくイメージできるだろうか。魚だけではなく、貝類や海苔といった日本食には欠かせない食材も、その危機にある。魚介類は無限に海から生まれてくるわけではない。乱獲による魚介類の減少は世界各地で発生しており、水産資源の保護は漁師たちだけでなく、私たち

DNAを組み立てれば、生命はつくることができるのか。生命活動の発動スイッチはどこに
2024.06.13

DNAを組み立てれば、生命はつくることができるのか。生命活動の発動スイッチはどこに

 高知コア研究所で保管されている海底下コア試料。このコア試料から見つかった微生物たちについて研究しているのが、海洋研究開発機構(JAMSTEC)超先鋭研究開発部門 高知コア研究所の星野辰彦主任研究員です。海底下には陸上と同等の多様な微生物世界が広がっていることがわかりました。しかし、栄養源のほ

注意報発令中!カメムシを見分けよう 神戸市、スマホ使った市民参加の生物調査実施 15種対象
2024.06.13

注意報発令中!カメムシを見分けよう 神戸市、スマホ使った市民参加の生物調査実施 15種対象

 カメムシや外来カミキリなど15種の生きものを対象とした市民による生物調査「夏休み生きものクエスト2024~神戸で夏の生きものさがし~」を神戸市が実施している。同市全域をエリアに、スマホアプリを活用して生きものの分布などを調べる取り組みで、集まった結果は後日、ホームページで公表される。調査期間

大正~昭和~平成~令和。荒地から100年かけて造られた明治神宮の森
2024.06.12

大正~昭和~平成~令和。荒地から100年かけて造られた明治神宮の森

今年4月、天皇皇后両陛下、上皇ご夫妻、秋篠宮ご夫妻が参拝した明治神宮。原宿駅などからから近く、都心にありながら豊かな自然を持つ明治神宮ですが、百年以上前は荒れ地のような状態でした。自然と科学の力によって、長い年月をかけて森が造られたのです。およそ11万人以上の人々によって紡がれた明治神宮のスト

樹木が生息する土壌に特有の微生物が落葉を効率的に分解、東大など実証
2024.06.12

樹木が生息する土壌に特有の微生物が落葉を効率的に分解、東大など実証

 森林において樹木が生息する土壌に特有の微生物の集まり(微生物叢)が落葉を効率的に分解していることを東京大学などの研究グループが野外実験で実証した。森林生態系の物質循環を担う微生物叢の働きに差があることを示しており、今後の森林保全において場所ごとに特有の微生物叢を保つことが重要だとしている。<

【アジアの給水塔】青海チベット高原の湖群、温暖化の影響で2100年には水量が6500億トン以上増加 1万平方キロが水没の可能性
2024.06.12

【アジアの給水塔】青海チベット高原の湖群、温暖化の影響で2100年には水量が6500億トン以上増加 1万平方キロが水没の可能性

 ユーラシア大陸の中央部に広がる世界最大級の高原である青海チベット高原の湖群の水量が2100年にはいまより6500億トン以上増加する可能性があることが、中国や米国、フランスなどの科学者の研究チームによって明らかになった。湖の表面積も50%以上増加するかもしれないという。 この場合

〈激写〉221年ぶりに大量発生した何十億匹もの周期ゼミ、ナショジオの写真家がとらえた
2024.06.11

〈激写〉221年ぶりに大量発生した何十億匹もの周期ゼミ、ナショジオの写真家がとらえた

 米国の中西部と南東部で今、耳をつんざくような音が響いている。17年周期ゼミと13年周期ゼミが221年ぶりに同時に姿を現したのだ。地上に出た何十億匹という周期ゼミの目的は交尾をすることであり、そのために木にとまってジージーあるいはカチカチと鳴き続ける。ナショナル ジオグラフィックの写真家キース

【注目】写真や動画を撮影した情報提供者に報奨金2000円 特定外来生物「キョン」に茨城県が全国初の新対策
2024.06.11

【注目】写真や動画を撮影した情報提供者に報奨金2000円 特定外来生物「キョン」に茨城県が全国初の新対策

千葉県内で農作物を食い荒らすなどの被害が深刻化している特定外来生物「キョン」について、茨城県が新たな対策を打ち出した。県内でのキョンの目撃情報に対して、報奨金2000円を支払うというもので、目撃情報に報奨金を出すのは全国で初めてとなる。情報提供には、2024年4月以

クビアカツヤカミキリから桜を守れ 繁殖期に一網打尽 市民参加
2024.06.10

クビアカツヤカミキリから桜を守れ 繁殖期に一網打尽 市民参加

桜の木の中を食い荒らし、枯らしてしまう特定外来生物の「クビアカツヤカミキリ」の被害の範囲が県内で年々広がっています。ちょうど今、繁殖期を迎えていて市民の手を借りて被害防止に取り組む自治体も出てきました。クビアカツヤカミキリは、元々は日本にいない中国や朝鮮半島などに分布する昆虫です

「クマvsワニ」を川で激撮...衝撃の対決シーンも一瞬で決着 「圧倒的勝者」はどっち?(海外)
2024.06.10

「クマvsワニ」を川で激撮...衝撃の対決シーンも一瞬で決着 「圧倒的勝者」はどっち?(海外)

フロリダ州のあるカヤッカーが先週初め、セントジョンズ川で2匹のアメリカアリゲーター(ミシシッピワニ)を払い退けるアメリカクロクマの動画を撮影した。タイラー・フットレルがフェイスブックに投稿したこの映像は、川岸に向かって泳ぐクマのもとへワニが接近するというもの。両者が接触すると、ク

退治戦争10年、結局負けた…「モンスターネズミ」の領土拡張、次のターゲットは浦項=韓国(2)
2024.06.10

退治戦争10年、結局負けた…「モンスターネズミ」の領土拡張、次のターゲットは浦項=韓国(2)

問題はこれからだ。気候変動の影響で冬の長さはますます短くなり、平均気温も上がるものと予想される。これによって、ヌートリアの北上速度もさらに速くなる可能性がある。大邱大学生物教育科のチョ・ヨンソク教授チームが気候変動にともなう今後のヌートリア分布を分析した結果、ヌートリア個体群が洛

「奥にもっと良いのが」規制のロープ乗り越えて手に一杯のワラビ 天然記念物の湿原を踏み荒らす山菜採り相次ぐ
2024.06.10

「奥にもっと良いのが」規制のロープ乗り越えて手に一杯のワラビ 天然記念物の湿原を踏み荒らす山菜採り相次ぐ

 国天然記念物に指定されている霧ケ峰の踊場湿原(長野県諏訪市)や八島ケ原湿原(同諏訪市・下諏訪町)でこの季節、山菜採りが相次ぎ、長野県などは採取者による植物の踏み荒らしや外来種の種子などの持ち込みによる植生への影響を懸念している。両湿原一帯は八ケ岳中信高原国定公園の特別保護地区で植物の採取が規

世界最大の魚ジンベエザメ、主食はプランクトンだが実は魚群を狩る姿も目撃されていた
2024.06.09

世界最大の魚ジンベエザメ、主食はプランクトンだが実は魚群を狩る姿も目撃されていた

 最大で12メートル以上にもなる現生で最大の魚類ジンベエザメは、さまざまなものをエサにする。ほとんどの海洋生物、そして私たちにとっても幸運なことは、このサメの大好物がプランクトンであるということだ。ジンベエザメは、水面近くで泳いでいる間、巨大な口で周囲を泳いでいる小魚とともにプランクトンを吸い

鹿児島県 希少種ケナガネズミ タンカン果実に食害 福元地区の果樹園で撮影 生産者代表「実態の共有大事」
2024.06.09

鹿児島県 希少種ケナガネズミ タンカン果実に食害 福元地区の果樹園で撮影 生産者代表「実態の共有大事」

 国指定天然記念物のケナガネズミが、奄美の特産果樹・タンカンに食害を与えていることが分かった。大和村福元地区にある果樹園で撮影されたもので、完熟状態の果実の皮をかじっている様子が記録されている。生産者代表は「農家サイドから見れば作物被害の原因となる『害獣』だが、希少種であり冷静な対応が必要。実

富山市ファミリーパーク飼育のライチョウ 野生のオスから人工授精で産卵
2024.06.08

富山市ファミリーパーク飼育のライチョウ 野生のオスから人工授精で産卵

富山市ファミリーパークで飼育されている、国の特別天然記念物ニホンライチョウのメス4羽が、全国で初めて、野生のオスからの人工授精により産卵しました。富山市ファミリーパークは国と日本動物園水族館協会が定める計画に基づき、2015年からライチョウの繁殖技術の確立に取り組んでいます。

屋久島の植物、なぜ小型化? 東北大などが奇妙な法則を解明
2024.06.08

屋久島の植物、なぜ小型化? 東北大などが奇妙な法則を解明

 鹿児島県の屋久島には植物学者の間で「奇妙な現象」とされる法則がある。約80種類もの植物が一斉に小型化しているのだ。島外では普通の大きさの植物がなぜ小さくなるのか――。謎に包まれた法則を東北大などの研究チームが解き明かし、ある動物に由来する可能性を明らかにした。 同大などによると