# 悪意なき加害 2024.08.11 『虎に翼』が描く「悪意なき加害」が浮き彫りにする、日本人の「悪気はないんだから」の功罪 『虎に翼』には、「善意と悪意」「善人と悪人」の二元論で処理できない「行動」や「感情」が多数描かれている。中でも形を変えつつ、幾度となく繰り返されるのは、「悪意なき加害」だ。最初に印象的だったのは、穂高教授(小林薫)のエピソードだ。穂高教授は寅子にとって初めて話を遮らないで聞いてく