# 細胞研究

iPSから小腸の多層再現 創薬に期待、京大
2024.09.13

iPSから小腸の多層再現 創薬に期待、京大

 京都大などの研究グループは、人工多能性幹細胞(iPS細胞)や胚性幹細胞(ES細胞)から体内で実際にある形に似た多層構造を持つ小腸組織の再現に成功したと、13日までに米科学誌「セル・ステム・セル」電子版に発表した。小腸の多層構造を生体外で作ることができたのは初めて。 京大の高山和

《幹細胞を活用した美容・アンチエイジングの最前線》薄毛治療、肌再生、しわ・たるみ・ほうれい線の改善などの効果 化粧品への応用も
2024.09.12

《幹細胞を活用した美容・アンチエイジングの最前線》薄毛治療、肌再生、しわ・たるみ・ほうれい線の改善などの効果 化粧品への応用も

ここ数年で幹細胞の研究と実用化が大きく進み、メディアなどで取り上げられる機会も増えている。この流れは、2006年に京都大学の山中伸弥教授らが世界で初めて無限に増殖し、体の修復や再生をうながす力を持つ幹細胞の種であるiPS細胞(人工多能性幹細胞)の作製に成功したことに端を発する。2012年に山中

患者の負担を減らせ iPSから膵島細胞、京大が1型糖尿病で治験へ
2024.09.02

患者の負担を減らせ iPSから膵島細胞、京大が1型糖尿病で治験へ

 膵臓(すいぞう)の膵島(すいとう)細胞からのインスリン分泌が著しく低下する1型糖尿病について、京都大病院は2日、iPS細胞からつくった膵島細胞のシートを重症患者に移植する1段階目の臨床試験(治験)を来年2月に始めると発表した。従来のインスリンの注射治療による患者の負担を減らせると期待される。

【速報】「重い心不全」iPS細胞で治療へ 世界初の治験で有効性など確認 慶応大学名誉教授が発表
2024.07.30

【速報】「重い心不全」iPS細胞で治療へ 世界初の治験で有効性など確認 慶応大学名誉教授が発表

重い心不全の治療にiPS細胞を使った世界初の「治験」で、新たな動きです。心臓の筋肉=心筋細胞は一度壊れると再生しませんが、慶応大学の福田恵一名誉教授が立ち上げたベンチャー企業Heartseed社は、ヒトのiPS細胞から心筋細胞を作り、患者の心臓に移植する世界初の治験を行っています

世界の5大長寿地域・沖縄の秘訣は塩分と糖分だった ライフスタイルが寿命を延ばす
2024.07.08

世界の5大長寿地域・沖縄の秘訣は塩分と糖分だった ライフスタイルが寿命を延ばす

 長寿の世界5大地域の一つに数えられる沖縄。そこに暮らす人たちの長生きの秘密について、生命科学者の早野元詞氏はライフスタイルの面から注目する。早野氏の新著『エイジング革命』(朝日新書)から著者自身のエピソードも交えつつ紹介する。* * *■老化研究に恵まれている日本

iPSから「爪幹細胞」作製 爪や指先の再生に期待
2024.07.05

iPSから「爪幹細胞」作製 爪や指先の再生に期待

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)をもとに、爪を作り出す「爪幹細胞」や指の形成に必要な遺伝子を含む細胞の塊を作ることに成功したと5日までに関西医大のチームが米学術誌に発表した。爪や指先の再生医療への応用が期待できる技術だとしている。 チームはiPS細胞から手足のもとになる構造を作製

「20年以内にスゴいことになる」ブタの臓器を人間に移植⁉実は日本が一番進んでいた「臓器もどき」のヤバすぎる研究内容
2024.06.24

「20年以内にスゴいことになる」ブタの臓器を人間に移植⁉実は日本が一番進んでいた「臓器もどき」のヤバすぎる研究内容

 人生100年時代。平均寿命が上がり続けている現代の日本では、そう遠くない未来に100歳まで生きることも当たり前になっているだろう。そんな時代にいつまで現役を続けられるのか? どんな老後の過ごし方が幸せなのか? 医療はどこまで発展しているのか?  ノーベル賞学者と永世名人。196

ALS患者のiPS創薬治験で有効性を示唆、次の段階検討 京大など
2024.06.12

ALS患者のiPS創薬治験で有効性を示唆、次の段階検討 京大など

 体が徐々に動かなくなっていく難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)について、京都大などのチームは12日、iPS細胞を使って見つけた治療薬の候補を飲んでもらう2段階目の臨床試験(治験)で有効性が示唆されたと発表した。ALS治療薬としての承認をめざし、3段階目の治験を検討していく。 治

iPSから免疫制御細胞作製 拒絶反応抑制に期待 京大など
2024.06.07

iPSから免疫制御細胞作製 拒絶反応抑制に期待 京大など

 過剰な免疫反応を抑える「制御型T細胞」を、ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作製することに京都大などの研究グループが成功した。ヒトiPS細胞からの作製は世界初といい、実用化できれば移植医療における拒絶反応抑制などに有効な同細胞を大量作製することが可能になるとしている。論文は7日、米科学

「心筋シート」承認申請へ 阪大開発、ベンチャー企業
2024.05.24

「心筋シート」承認申請へ 阪大開発、ベンチャー企業

 大阪大の澤芳樹特任教授らのチームが開発した人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った「心筋シート」について、澤氏が最高技術責任者を務めるベンチャー企業クオリプス(東京)が秋ごろをめどに、厚生労働省に製造販売承認を申請する方向で検討していることが24日、関係者への取材で分かった。iPS細胞由来の

iPSで卵子・精子つくる研究、8割の人が「期待」 内閣府意識調査
2024.05.21

iPSで卵子・精子つくる研究、8割の人が「期待」 内閣府意識調査

 iPS細胞などの幹細胞から、受精卵に似た細胞のかたまりや卵子、精子をつくる研究に対し、一般の人の8割近くが期待をしていることが内閣府の意識調査でわかった。その一方で、過半数の人が、研究に関して国がある程度厳しく規制することが望ましいという意見だった。 皮膚や血液などの細胞からつ

卵子と精子のもと大量作製 京大、iPS細胞使い
2024.05.21

卵子と精子のもと大量作製 京大、iPS細胞使い

 京都大の斎藤通紀教授らの研究チームが、人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を利用し、卵子と精子のもとになる細胞を大量に作製することに成功したと、20日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。培養当初の細胞数の100億倍以上も大量に作ることができ、生殖医療につながる研究が飛躍的に進めやすくなると

iPS細胞から精子と卵子のもとを大量作製 不妊の解明も 京大研究
2024.05.21

iPS細胞から精子と卵子のもとを大量作製 不妊の解明も 京大研究

 ヒトのiPS細胞(人工多能性幹細胞)から、精子や卵子のもととなる細胞を大量に作る方法を開発したと、京都大の研究チームが発表した。チームの斎藤通紀(みちのり)・京大高等研究院教授(細胞生物学)は「簡単に増やせる培養法を確立できた。生殖細胞の形成過程や、不妊が起きるメカニズムなどの解明に応用でき

【速報】京大iPS研究所元職員の解雇巡る裁判 原告の訴えを全面的に退ける 京都地裁
2024.05.14

【速報】京大iPS研究所元職員の解雇巡る裁判 原告の訴えを全面的に退ける 京都地裁