# 怪作
2024.09.08
【「エイリアン ロムルス」評論】鬼才の研ぎ澄まされた映像感覚が、恐怖と絶望を増幅させる
「エイリアン」(1979)がこの世に産み落とした”完璧な生命体”は、ある意味、映画史における究極の悪夢と言っても過言ではない。ヌルッと黒光りしたボディ。泣き叫んでも躊躇なく獲物を切り裂く生態。そのすべての大元にある生物としての純粋すぎる目的―――。作品ごとに物語は深遠かつ壮大に膨らんだ。が、
2024.08.24
音楽の記憶が導く「独創性」と「普遍性」──猪野秀史のニューアルバム『MEMORIES』
本気の音楽ファンの心を掴む「怪作」。結論を先に言おう。猪野秀史のニューアルバム『MEMORIES』は、音楽によって魂が震えるような体験をしたことがあり、また、そうした体験を求めてフレッシュな音楽を今日も探し続けている本気(「ガチ」とルビを振りたい)の音楽ファンの心を必ずや掴むであ