# 性解放

桐野夏生さんに聞く 「中ピ連」代表の榎美沙子はなぜ消えたのか
2024.08.14

桐野夏生さんに聞く 「中ピ連」代表の榎美沙子はなぜ消えたのか

ピンクのヘルメットでピル解禁を訴えた「中ピ連」代表の榎美沙子をモデルとした小説を発表した桐野夏生さん。いまなぜこのテーマを取り上げたのか聞いた。*  *  * 低用量ピル承認から25年となる今年6月、桐野夏生さんはピル解禁と中絶の自由を訴えた榎美沙子さんをモデルとし

「自分でも困るくらいスケベになります」昭和のサブカル雑誌は女性の性をどう描いたか
2024.08.11

「自分でも困るくらいスケベになります」昭和のサブカル雑誌は女性の性をどう描いたか

「女性の性の解放」を昭和のサブカル誌はどのように描いてきたか。立命館大学准教授の富永京子さんは「『ビックリハウス』の女性編集者や読者たちは、他誌のように身体に関する語りをかなりあけすけに行ったものの、それが政治的・社会的な意味での『性の解放』に至らなかった」という――。 ※本稿は

田中美津さん死去 ウーマンリブをけん引
2024.08.08

田中美津さん死去 ウーマンリブをけん引

 1970年代に日本で「ウーマンリブ」と呼ばれる女性解放運動をけん引した鍼灸師の田中美津(たなか・みつ)さんが7日、多臓器不全のため死去した。81歳。東京都出身。告別式は14日午後0時半から東京都多摩市落合1の12の5、京王メモリアル多摩センターで。 60年代にベトナム戦争の反戦

マリリン・モンローを新たな視点で読み解く! 山内マリコ「実は、時代が追いついていなかっただけ」
2024.07.10

マリリン・モンローを新たな視点で読み解く! 山内マリコ「実は、時代が追いついていなかっただけ」

上京した途端にステイホームの号令がかかり、孤独な生活を強いられている女子大学生の瀬戸杏奈。ある日、マリリン・モンローから電話がかかってきて…。山内マリコさんの『マリリン・トールド・ミー』は、女性の選択の新たな道標となりそうな成長物語だ。女優マリリン・モンローを、新たな視点で読み解

小川公代さん「ゴシックと身体」インタビュー 家父長制に抗った女性たちの“戦術”
2024.06.17

小川公代さん「ゴシックと身体」インタビュー 家父長制に抗った女性たちの“戦術”

 18世紀から19世紀にかけて、イギリスを中心に流行したゴシックロマンス。ホラーの源流としても知られるこのジャンルには、抑圧的な社会から逸脱しようとした女性たちの“戦術”が隠されている、と英文学者の小川公代さんは言います。ゴシックに新たな光を当てた研究書『ゴシックと身体 想像力と解放の英文学』

凌辱魔人と囚われの女性ジャーナリストの対決は…55年前のイタリア映画が今でも古びてみえないワケ<日本初公開>
2024.06.09

凌辱魔人と囚われの女性ジャーナリストの対決は…55年前のイタリア映画が今でも古びてみえないワケ<日本初公開>

 半世紀を経て、はじめて姿をあらわした、ピエロ・スキヴァザッパ監督の『男女残酷物語/サソリ決戦』は、当時のフェミニズムに対する男の側のスーパー・マゾヒズムな回答である、面白れぇ。 女性が失神させられ気がつけば監禁、とくればふつうにその先に待つのは、隷属させるためのさまざまな調教(