# 太陽電池

赤外光を吸収する透明な太陽電池 窓ガラスへの利用に期待、阪大などが開発
2024.07.01

赤外光を吸収する透明な太陽電池 窓ガラスへの利用に期待、阪大などが開発

 太陽から降り注ぐ光エネルギーの半分近くを占める赤外光を吸収して発電する透明な太陽電池の開発を、大阪大学産業科学研究所の坂本雅典教授(光化学)らのグループが進めている。既存の黒い太陽電池が設置できない窓ガラスなどへの利用が期待される。変換効率や大面積化の課題を解決したうえで、2025年に手のひ

「ペロブスカイト太陽電池」に応用も…発電効率高める技術「光アップコンバージョン」とは?
2024.06.29

「ペロブスカイト太陽電池」に応用も…発電効率高める技術「光アップコンバージョン」とは?

2050年のカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)に向け、ますます重要になる再生可能エネルギー。その中心となるのが太陽光発電で、発電効率を高める研究が世界で進んでいる。その要素技術の一つとして注目されるのが、光の色を変える「光アップコンバージョン」という技術だ。和歌山県工業技術セン

「ペロブスカイト太陽電池」耐久性向上…キヤノンが高機能材料を量産へ
2024.06.20

「ペロブスカイト太陽電池」耐久性向上…キヤノンが高機能材料を量産へ

キヤノンは18日、次世代太陽電池として期待されるペロブスカイト太陽電池向けに耐久性と量産安定性を高めた光電変換層を被覆する高機能材料を開発したと発表した。複合機やレーザープリンターの基幹部品である感光体の製造で培った技術を応用。同太陽電池内の光電変換層は大気中の水分や熱などの影響を受けて劣化し

キヤノン、曲がる太陽電池の耐久性と量産性向上する新素材
2024.06.18

キヤノン、曲がる太陽電池の耐久性と量産性向上する新素材

キヤノンは、曲がる太陽電池としても知られるペロブスカイト太陽電池の耐久性と量産安定性を向上させる高機能材料を開発した。2025年の量産開始を目指す。ペロブスカイト太陽電池は、軽量で曲げられるほか、室内光でも発電できるため、シリコン型と比較して設置の自由度が高いのが特徴。さらに、大

「太陽光」だけで走行可能! 超すごい「新型モデル」発表! 充電ナシで年間「約1万km」走れそうなEVに「早く欲しい!」と驚きの声
2024.06.17

「太陽光」だけで走行可能! 超すごい「新型モデル」発表! 充電ナシで年間「約1万km」走れそうなEVに「早く欲しい!」と驚きの声

 再生可能エネルギーを活用した持続可能な社会の実現を目指すEVジェネシスは、変換効率10%以上の次世代型「曲がる太陽電池」をルーフに搭載した世界初の新型「EV三輪車(電動トライク)」の実証実験を2024年5月21日にスタートしました。  同車は、太陽電池による発電の

世界がまだその「野望」の大きさに気づいていない中国BYDの世界戦略
2024.06.10

世界がまだその「野望」の大きさに気づいていない中国BYDの世界戦略

中国・電気自動車大手BYDの世界進出計画は、太陽電池モジュールから電動バス、電動トラック、電車、果ては複合的な輸送システムまで多岐にわたる。とはいえ、手を広げすぎではないだろうか、と英紙は指摘する。BYD(比亜迪)本社は、広東省深圳市郊外の坪山区にある。六角形をした建物の堂々とし

「発電ビル」都市部でじわり拡大 外壁や窓に太陽電池を設置
2024.06.10

「発電ビル」都市部でじわり拡大 外壁や窓に太陽電池を設置

 太陽電池を壁に設置した「発電するビル」が、都市部でじわりと広がり始めている。大成建設とカネカは、さまざまな種類のビル外壁を展開し、建材大手のYKKAP(東京)は発電する窓の開発に乗り出した。高層オフィスビルの側面も余すことなく発電施設としてフル活用し、電力消費量の増加に対応する。

軽い・薄い・割れない...次世代太陽電池、実証開始
2024.06.01

軽い・薄い・割れない...次世代太陽電池、実証開始

 福島県大熊町と東芝エネルギーシステムズ(川崎市)は31日、従来の太陽光パネルと比べ、軽量で柔軟性のある次世代太陽電池「ペロブスカイト」の実用化に向けた県内初の実証実験を始めた。二酸化炭素(CO2)排出実質ゼロを目指す「ゼロカーボン」達成に向け、共同して技術開発を進め、同社は2026年度の実用

次世代太陽電池実用化へ 福島県大熊町が実証実験 県内初、復興へ再エネ地産地消構築
2024.06.01

次世代太陽電池実用化へ 福島県大熊町が実証実験 県内初、復興へ再エネ地産地消構築

 福島県大熊町と東芝エネルギーシステムズは31日、次世代太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」の実用化に向けた実証実験を始めた。同社によると、福島県内で初めての試み。町役場本庁舎の一角にペロブスカイト太陽電池を設置して発電し、蓄えた電力で照明などを稼働できるかどうか実証する。再生可能エネルギーの地

「ペロブスカイト太陽電池」導入拡大へ議論開始…「世界に引けを取らない規模とスピードの投資を官民で実現」(経産相)
2024.05.31

「ペロブスカイト太陽電池」導入拡大へ議論開始…「世界に引けを取らない規模とスピードの投資を官民で実現」(経産相)

経済産業省は29日、同日発足したペロブスカイト太陽電池の導入拡大に向けた官民協議会の初会合を開いた。座長に就いた高村ゆかり東京大学教授は「諸外国でも研究開発競争が激化しており、早期の社会実装に向けて官民一体となって取り組むことが必要」と述べた。その上で、市場の予見性の提示に加え、技術開発の促進

“曲がるほど薄い”次世代型太陽電池の普及拡大へ議論開始 エネルギーの安定供給にもつなげたい考え
2024.05.29

“曲がるほど薄い”次世代型太陽電池の普及拡大へ議論開始 エネルギーの安定供給にもつなげたい考え

次世代型太陽電池の普及に向け、経済産業省などの省庁や自治体、民間企業が参加する官民協議会で29日、議論が始まった。「ペロブスカイト太陽電池」と呼ばれる次世代型の太陽電池は、曲がるほど薄いのが特徴で、都市部のビルの壁や窓など、これまで太陽電池を設置することが困難だった場所での活用が

EVと太陽電池に「過剰生産能力」はあるのか?
2024.05.29

EVと太陽電池に「過剰生産能力」はあるのか?

アメリカのバイデン政権は5月14日に中国製の電気自動車(EV)に対する制裁関税を現行の25%から100%に、太陽電池に対する制裁関税も25%から50%に引き上げると発表した。4月にアメリカのイエレン財務長官が訪中した際にもEV、太陽電池、二次電池において中国が過剰な生産能力を形成し、安い製品を

注目のペロブスカイト太陽電池、世界市場は2040年に2.4兆円規模に拡大へ
2024.05.29

注目のペロブスカイト太陽電池、世界市場は2040年に2.4兆円規模に拡大へ

 富士経済は2024年5月、ペロブスカイト太陽電池などの新型・次世代太陽電池市場の調査結果を発表した。それによると、ペロブスカイト太陽電池の市場規模は2040年までに2兆4000億円にまで拡大すると予測している。 製造工程が少なく低コスト化が期待できることや、軽量化・薄膜化が可能

SLIMの電波確認できず──3度の“越夜”に成功も「いよいよ影響が現れた可能性」 6月に再挑戦
2024.05.28

SLIMの電波確認できず──3度の“越夜”に成功も「いよいよ影響が現れた可能性」 6月に再挑戦

 JAXAは5月28日、小型月着陸実証機「SLIM」について、月内の運用を断念することを明らかにした。1月の月着陸以降、想定外の過酷な状況で動いてきたSLIMだが、「いよいよ影響が現れた可能性もある」という。 月面では110℃に達する灼熱の昼と、-170℃まで下がる極寒の夜が14

YKKAPと関電工が提携 建材一体型太陽光発電開発
2024.05.27

YKKAPと関電工が提携 建材一体型太陽光発電開発

 YKKAPは2026年に建材一体型太陽光発電(BIPV)を用いた商品の市場投入を行う。電気設備工事を手掛ける関電工と24日に業務提携を発表し、カーボンニュートラルに向けた再生可能エネルギー事業への取り組みとして、ビルの窓や壁面を活用するBIPVを開発する。今後はペロブスカイト太陽電池を用いて

YKKAPと関電工が提携 建材一体型太陽光発電開発
2024.05.27

YKKAPと関電工が提携 建材一体型太陽光発電開発

 YKKAPは2026年に建材一体型太陽光発電(BIPV)を用いた商品の市場投入を行う。電気設備工事を手掛ける関電工と24日に業務提携を発表し、カーボンニュートラルに向けた再生可能エネルギー事業への取り組みとして、ビルの窓や壁面を活用するBIPVを開発する。今後はペロブスカイト太陽電池を用いて

ついにEV“充電レス”!? 世界初の「次世代ソーラーEV」実証開始 電池は“超極薄”
2024.05.25

ついにEV“充電レス”!? 世界初の「次世代ソーラーEV」実証開始 電池は“超極薄”

 太陽電池スタートアップのPXP(相模原市)とモビリティスタートアップのEVジェネシス(東京都渋谷区)は2024年5月21日、「曲がる太陽電池」を搭載した小型EVの実証実験を開始したと発表しました。 小型の3輪EV(側車付軽二輪車登録、普通免許で運転可)の屋根に、PXPが開発した

ソーラーパネル搭載の画期的な三輪EV「3 RUOTA」が登場。オーダメイドにも対応
2024.05.25

ソーラーパネル搭載の画期的な三輪EV「3 RUOTA」が登場。オーダメイドにも対応

2024年5月21日、EVジェネシス株式会社はカルコパイライト型の「曲がる太陽電池」を搭載した三輪EV「3 RUOTA(スリールオータ)」の実証実験を開始した。トータルでも1kg未満と軽量で高いエネルギー返還効率を持つ画期的なパネルにより、1日に15~20km走行分の電力を発電することができる

世界初! 1日の「ソーラー充電」だけで“30キロ”走行可能!? めちゃ凄い新型「3人乗りトライク」初公開!
2024.05.22

世界初! 1日の「ソーラー充電」だけで“30キロ”走行可能!? めちゃ凄い新型「3人乗りトライク」初公開!

 再生可能エネルギーを活用した持続可能な社会の実現を目指すEVジェネシス(東京都渋谷区)は2024年5月21日、カルコパイライト型の「曲がる太陽電池」をルーフに搭載した世界初の新型「EV三輪車(電動トライク)」の実証実験をスタートしたと発表しました。 (世界初:薄膜

折り曲げられる次世代「ペロブスカイト太陽電池」普及へ官民協150団体 中国・欧州対抗
2024.05.21

折り曲げられる次世代「ペロブスカイト太陽電池」普及へ官民協150団体 中国・欧州対抗

斎藤健経済産業相は21日の会見で、折り曲げのできる次世代の「ペロブスカイト太陽電池」の導入拡大に向け、月内に官民協議会を設置すると発表した。開発に意欲的な欧州や中国勢に対抗し、日本の競争優位を築く考え。ペロブスカイト太陽電池は、シリコン太陽電池より軽く、薄く折り曲げやすい性質から