# 半導体材料

　産業革新投資機構（JIC）傘下の事業再編ファンド、JICキャピタルと半導体材料大手JSRは27日、東京都内で共同記者会見を開いた。　JICキャピタルの池内省五社長は、JSRが強みを持つ半導体製造の「前工程」材料を中心に規模拡大を進める考えを示した。　池内氏はJSR

　官民ファンドの産業革新投資機構（JIC）傘下で投資を実行するJICキャピタルの池内省五社長は25日までの共同通信のインタビューで、半導体材料分野の業界再編に取り組む意向を示した。6月中に完全子会社化する材料大手JSRを核に「買収や資本提携を視野に入れる」と強調。日本が強みとする材料分野で、高

　JX金属の林陽一社長は20日に開催したメディア向け事業説明会で、成長のけん引役となる半導体材料事業について「半導体用ターゲットをはじめとする半導体材料のナンバーワンポジションの確保・盤石化を図るとともに、新製品開発によって製品群を拡大し、半導体金属材料総合メーカーを目指す」と述べた。設備投資

　化学大手の三菱ケミカルグループは12日、北九州市の拠点内に半導体材料の生産設備を新設すると発表した。投資額は数十億円。半導体製造に使われる「フォトレジスト」（感光剤）の原料を生産する。2025年9～10月の稼働を目指す。　これまでは横浜市の拠点のみで生産していた。グループ全体の

　三菱ケミカルグループ <4188> は12日、半導体材料のフォトレジスト（感光剤）用感光性ポリマーの生産能力増強へ、北九州市の事業所に量産設備の新設を決めたと発表した。フォトレジストはJSRなど日本企業が圧倒的なシェアを持っており、今後もさらなる市場成長が見込めると判断した。数十億円を投資し

　事業転換の成功例として知られる富士フイルム。かつては写真フィルムの製造販売を中心としていたが、デジタルカメラの普及とともに写真フィルム市場はほぼ消滅。現在は医療機器、半導体材料、印刷機、写真フィルムの技術を生かしたインスタントカメラ「チェキ」など複数の事業がバランスよく収益貢献している。