全米デビューの若手2人が決勝進出 尾関彩美悠は“別格”なゴルフに「笑っちゃいました」

AI要約

全米女子オープンにおける日本勢の活躍を報告。

初出場の尾関彩美悠と竹田麗央が決勝ラウンド進出を果たす。

若手2人の挑戦を支える海外選手との違いや課題、そして大会の波乱の展開について。

全米デビューの若手2人が決勝進出 尾関彩美悠は“別格”なゴルフに「笑っちゃいました」

<全米女子オープン 2日目◇31日◇ランカスターCC(ペンシルベニア州)◇6583ヤード・パー70>

日本勢21人が出場している海外女子メジャー「全米女子オープン」の予選ラウンドが終了。トータル8オーバー・59位タイまでに入った75人が週末の戦いに挑むなか、メジャー初出場の20歳・尾関彩美悠、21歳・竹田麗央がともに決勝ラウンド進出を決めた。

尾関は2バーディ・4ボギーの「72」でラウンド。「難しかったです」と日に日にコンディションが変わるグリーンと「ワングラブ以上、上げるほど」の強い風に苦しめられた。「バーディパットもかなりあった」とチャンスにつけることもあったが、「全部外れちゃって」とスコアには結びつかなかった。それでもトータル6オーバー・34位タイとカットライン上に残ることができた。

尾関は日本で行われた予選会を突破し、本戦の切符をつかんだ。初めての全米の地では、自身のゴルフと比べて驚くこともあった。「(ティショットで)50~60(ヤード)ずっと置いてかれていて」。尾関は2打目でユーティリティを握るなか、「向こうは多分ウェッジ…52度くらい」と飛距離の差を大きく感じる場面も。「ちょっとここまで離されると…なんだかすごく笑っちゃいました」と、海外選手の別格なプレーに刺激を受けている。

まだ2日目ではあるが、すでに課題も発見している。「止められる球だったり、いろいろなボールが打てるように。また日本に帰ってたくさん練習したい。一緒に来ている家族とかチームのみんなとあと2日間しっかり楽しんで、笑顔で日本に帰れたらいいなとは思いました」。悔いのない週末にするためにも、自分の持てる力をすべて出し切るつもりだ。

そして、今季日本ツアー3勝と大ブレーク中の竹田も存在感を放った。この日アンダーパーをマークしたのはわずか9人だったが、そのなかの一人としてリーダーボードを駆け上がった。

「目標が予選通過だったので、そこがクリアできて今は少しホッとしています」と、初めての全米で第一目標をクリだ。トップとは7打差がついているが、この難コースでは何が起こってもおかしくない。「しっかり自信を持ってあすからも頑張りたい」。残り2日でどこまで順位を上げることができるのか。期待がかかる。

今年の全米女子オープンは波乱の展開だ。今季出場5連勝を含む6勝を挙げている世界1位のネリー・コルダ(米国)、今季1勝のリディア・コ(ニュージーランド)、メジャー通算2勝のブルック・ヘンダーソン(カナダ)、新進気鋭のローズ・チャン(米国)らが予選落ち。海外のトップ選手たちが姿を消す中、日本の若手2人が4日間を戦う。米国の地にしっかり爪痕を残したい。