仏選手 怒り任せに放ったボールが観客直撃も失格にならず、昨年 加藤未唯は失格に<全仏オープン>

AI要約

全仏オープンでワイルドカード選手のアトマネが初戦で逆転負け、ポイントペナルティも課されなかった

アトマネは第1、第2セットを取るも第4セットで大きくリードを許す。試合中にボールを怒り任せに打ち観客に直撃

オフナーが3時間35分の激戦を制し、バエスまたはハイデと2回戦で対戦予定

仏選手 怒り任せに放ったボールが観客直撃も失格にならず、昨年 加藤未唯は失格に<全仏オープン>

テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は26日、男子シングルス1回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク121位のT・アトマネ(フランス)が同45位のS・オフナー(オーストリア)に6-3, 6-4, 6-7 (2-7), 2-6, 5-7の逆転で敗れ、四大大会初白星とはならず初戦敗退となった。この試合、アトマネは苛立ちを見せ打ったボールが観客に直撃する場面があったが、失格処分は無くポイントペナルティすらも課されなかった。

全仏オープン初出場となった22歳のアトマネは1回戦で28歳のオフナーと対戦。第1セットでは1度、第2セットでは3度のブレークに成功し2セットアップとしたアトマネ。しかし、第3セットをタイブレークの末に落とすと第4セットでは開始から2度のブレークを許しゲームカウント0-4と大きくリードされる。

するとゲームカウント1-4の30-30の場面、アトマネは苛立ちを見せボールを怒り任せに打つと観客席にいた女性に直撃。試合が一時中断となるとスーパーバイザーも駆けつける事態となる。しかし、話し合いの結果、失格処分はおろかポイントペナルティすら課されることはなく、注意に留まった。

その後、再開された第4セットはオフナーに取られファイナルセットに突入。両者1度ずつブレークを奪い合うも終盤となる第11ゲームでオフナーに2度目のブレークを奪われ、3時間35分で力尽きた。

昨年の全仏オープンの女子ダブルス3回戦では加藤未唯がボールガールにボールをぶつけてしまい失格に。しかし、今回、アトマネがボールをぶつけた際には失格はおろかペナルティすら課されなかった。

なお、勝利したオフナーは2回戦で第20シードのS・バエス(アルゼンチン)と予選勝者で世界ランク174位のG・ハイデ(ブラジル)のどちらかと対戦する。