なでしこジャパン スペイン遠征メンバー発表 池田太監督会見要旨

AI要約

日本女子代表のスペイン遠征メンバーが発表された。対戦相手はニュージーランドで、オリンピックに向けた準備として重要な試合となる。

池田太監督は選手の起用法について言及し、個々の能力を重視しながらチームの強化を進める考えを示した。

復帰選手の高橋はなと千葉玲海菜についても言及され、彼らのチームでの活躍が代表チームへの影響を期待されている。

なでしこジャパン スペイン遠征メンバー発表 池田太監督会見要旨

 日本サッカー協会(JFA)は22日、スペイン遠征に臨む日本女子代表(なでしこジャパン)メンバーを発表した。日本は31日と6月3日にスペインのムルシアでニュージーランドと対戦。記者会見に出席した池田太監督が質疑に答えた。

●池田太監督

「我々なでしこジャパンはパリオリンピックに向けての準備として、今回スペインでニュージーランドと戦う。この遠征を終えた後は、日本の直前キャンプ、本大会という流れになるため、数少ない国際親善試合の一つでもある。ここからのメンバー選考を含めて、チームもそうだが、選手一人一人の重要な活動になってくると思う。限られた時間を大切にしながらチームの強化と準備を進めていきたい」

─同じチームとの連戦になるが、選手の起用法はオリンピックを見据えたものになるか

「1試合目を見て次の試合に向けての準備ということも考えているし、もちろん選手の起用方法は今ここでは話せないが、いろいろな組み合わせや選手個人が何をできるかというのは見て判断していきたい」

─今回の2連戦は戦い方を複数確かめる場にするのか、それともチームとして一つのものを積み上げる場にするのか

「どちらか一方という偏りはなく、またそこまで考えていないのが正直なところで、戦い方、後ろの選手を何人にするといった数字的なことよりは、まずはニュージーランドと戦う上で、一人一人のやれるところを見ていきたいという思いがある。システム、チームとしての積み上げも考えていくが、それぞれのやれること、役割から戦い方を考えていきたい」

─前回未招集のDF高橋はな(浦和)とFW千葉玲海菜(フランクフルト)が復帰したが、選出理由、期待することとは

「高橋は所属チームで少し負傷していた部分があったが、そういったところからしっかり回復し、試合にも出場してパフォーマンスを見せてくれている。彼女の良さは、これまでの活動でも把握していた。招集できるタイミングだったので呼んだ。千葉はドイツの所属チームで役割を全うしてプレーしているとみていた。彼女の良さであるゴールに向かう推進力は我々に力をもたらしてくれる」

─先日、U-17日本女子代表がU17女子アジア杯で準優勝したが、今回のメンバー選考にあたっては、そちらの選手たちも視野に入っていたか

「常に他のスタッフと話をしながらメンバーを決めている。また、これまでの活動での積み上げなど総合的に見て判断している。オリンピックまでの期間を考えたときに、何ができるか、何を積み上げられるかという部分では、もちろんU-17、U-20カテゴリーも含めてなでしこジャパンの一員であると考えているが、今回のタイミングではオリンピックに向けての準備を進めるという思いが強い」

─今回の遠征で確かめたいこと、改めて見たいところは何か

「前回の活動のシービリーブスカップもそうだったが、いろいろな選手の組み合わせやそれぞれのポジションの役割をできるかというところ、チームの積み上げもあるが、まずはそれぞれが持っているポテンシャルをしっかりと発揮してくれるか、前回の活動から所属チームに帰って成長してくれていると思うので、その成長も見たい。今回の遠征はそういった目的、狙いもある」