池田勇太が今季初戦 術後影響で手探り状態「分からないことだらけ」

AI要約

プロゴルファー池田勇太が今季初戦を迎え、手術後の影響や健康状態について懸念を示す。

資格を使わず過去5年の優勝者の資格で出場し、体力や技術面での不安を吐露。

若大将は焦りを見せず、現状を受け入れつつ、着実に回復と調整に取り組む姿勢を見せる。

池田勇太が今季初戦 術後影響で手探り状態「分からないことだらけ」

<~全英への道~ミズノオープン 事前情報◇22日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇7461ヤード・パー72>

今季初戦を迎える池田勇太がプロアマに出場。ラウンド後、報道陣の取材に応じたが「1ラウンドやるのってこんなにきつかったかな」と疲労感をにじませた。

昨年、14シーズンにわたって守り続けたシードを失った。生涯獲得賞金ランキングで25位に入っている池田(7位)はその資格を使用してツアーに出場することができるが、顎偏位症の治療を優先し、資格行使は見送っていた。今大会は「自分が出られる権利があるっていうのは聞いていたんで、とりあえず行ってみようかな」と過去5年間の優勝者の資格で出場する。

術後2カ月ということもあり「この1カ月くらいですかね。打つようになったのは」。アプローチの練習から始めて徐々に球を打ち込み、今週から本格的にラウンドを開始する。「(状態は)自分でもまだ分からない。やってみないことには。これだけ続けてゴルフするのも初めてなので。2日間やっただけでもう体力が…」。練習日とプロアマでのラウンドで、すでに疲労困憊(こんぱい)といった様子だった。

さらに術後の影響で身体的にも大きな変化があった。「耳と肩の位置の高さを測っておいたんですが、2センチくらい肩が下がっていたんですよ。両肩。あと腕の長さも3センチくらい違う。そうするとグリップの握り方も全部わかんなくなる。そっからのスタート。だからきょうラウンドしていても分からないことだらけ。『このライでどうやって打ったらいいんだろう』とか、まだ対応できていない感じですね」とまさに手探り状態のゴルフが続いている。

それでも試合は始まるが「これは時間をかけてやるしかないし、それは自分も分かっているので慌ててもないし。自分ができることは何だろうって積み重ねていくことだけ」と若大将に焦りはない。今大会は体力と相談しながら“現在地”を確かめる一戦となりそうだ。(文・齊藤啓介)