チームの総合力で上回った滋賀レイクス、最後まで食らい付く越谷アルファーズを破ってB2 PLAYOFFS 2023-24 優勝!

AI要約

B2 PLAYOFFS 2023-24は、いよいよ大詰めのファイナルを迎えた。滋賀レイクスと越谷アルファーズが対戦し、緊迫した展開となった。

滋賀は第1戦を制したが、越谷が第2戦で逆転勝利。試合は波乱の展開を見せた。

滋賀はホームコートアドバンテージを生かし、終盤に追い上げた越谷を振り切って優勝を決めた。

チームの総合力で上回った滋賀レイクス、最後まで食らい付く越谷アルファーズを破ってB2 PLAYOFFS 2023-24 優勝!

B2 PLAYOFFS 2023-24は、いよいよ大詰めのファイナルを迎えた。44勝16敗の西地区1位で、PLAYOFFSに入ってからは青森ワッツ、山形ワイヴァンズを破った滋賀レイクス。35勝25敗の東地区2位で、56勝を挙げたアルティーリ千葉を破る大番狂わせを演じた越谷アルファーズ。どちらもB1昇格という大きな目標を達成した上で、最高の形でシーズンを締めくくるべくこのFINALSに臨んだ。

5月18日に行われた第1戦はオーバータイムの末に滋賀が96-87で勝利。点差が離れることなく両チームに流れが行ったり来たりする息詰まる展開となったが、79-79で迎えたオーバータイムに越谷がディフェンスの集中力を切らし、最も警戒すべきブロック・モータムをフリーにしたり、得点が取れなかった後に守備に戻るのが遅れたりと息切れし、最後の5分間は8-17と圧倒されて初戦を落とした。

迎えた5月19日の第2戦、滋賀は前日の勢いをそのまま持ち込もうと、どの選手もティップオフからエネルギー全開で試合に入る。しかし、気持ちが先行しすぎて攻守にバランスが悪く、特にディフェンスではボールには激しく当たるものの、選手同士の距離感が悪くなって、越谷にパスでもドライブでも簡単にズレを作られてしまった。

モータムが思い切り良くリムへと飛び込んで狙ったダンクを小寺 ハミルトンゲイリーが叩き落すブロックショットも越谷を勢い付けることに。良い守備から攻撃でも良いリズムへと繋ぐ越谷は、開始5分で松山駿が3本、星川堅信とジャスティン・ハーパーが1本ずつと5本放った3Pシュートをすべて決め、21-11と2桁のリードを奪った。

少々出遅れた滋賀だが、気迫あふれるプレーが悪いわけではない。越谷に先行されても慌てることなく、気負いすぎていた精神面を落ち着かせると、周囲と噛み合うようになって反撃を開始する。前日に良かった時間帯のプレーを再現するかのように点差を詰め、野本大智のシュートで27-25と逆転して第1クォーターを終える。

第2クォーターも滋賀の流れで試合は進み、越谷は3Pシュートに当たりが来なくなったことに加え、ハーパーが足を痛めてプレー続行不能になってしまう。これは越谷にとって大きなアクシデントだったが、松山がチームを鼓舞するかのような果敢なアタックからバスケット・カウントをもぎ取り、ハーパーがケガをしたことでプレータイムの伸びた井上宗一郎が3Pシュート連続成功と気を吐いたことで、崩れることなく滋賀に食らい付いていった。井上は前日の13分から26分へと出場時間が倍増し、3Pシュート7本中4本を沈めて存在感を見せている。

しかし、越谷が粘り強いバスケを続けても、滋賀にはそれをしのぐ安定感があった。1ポゼッション差、2ポゼッション差で食らい付く越谷にプレッシャーを感じなかったはずはないが、相手にビッグプレーが出ても慌てることなく取り返し、わずかではあってもリードを守り続けた。

71-66で迎えた第4クォーター残り8分半、ここを勝負どころを見極めたキーファー・ラベナがジャスティン・バーレルとのハンドオフから放った3Pシュートを沈め、続くポゼッションではドライブでゴール下まで攻め込み、アイザック・バッツを引き付けてバーレルのイージーダンクをアシストする。これで滋賀が78-70と越谷を突き放した。

越谷はエースのLJ・ピークが徹底的なマークを受けて思うようにプレーさせてもらえず、特に3Pシュート成功なしと持ち味である爆発力を発揮できず。滋賀が丁寧にここを抑え続けたこともあるが、ハーパーのケガでオフェンスのバリエーションを欠き、厚みを出せなかった。それに加えて、滋賀には4691人を集めたホームコートアドバンテージがあった。第4クォーター、越谷の猛追に滋賀はファウルが先行し、6本のフリースローを与えたが、滋賀ブースターの大ブーイングに邪魔されてピークは2本中1本、バックは4本中1本しか決められず、ここで取り損ねた点数が勝敗に大きな影響を与えた。