マーリンズとマイナー契約、元広島の中村来生「メジャーへの先は長いと思うが1つ1つ」入団会見

AI要約

広島でプロ入りした中村来生投手が米マーリンズとのマイナー契約にサイン。メジャーを目指す意気込みを語る。

アジアンブリーズで活動し、素質が認められて契約を勝ち取った経緯を報告。将来性が評価される。

米国の野球環境に魅了され、マーリンズのアシスタントGMも高いポテンシャルを期待。ドミニカ共和国での挑戦を誓う。

 米マーリンズとマイナー契約を結んだ元広島の中村来生投手(21)が20日、都内で入団会見を行った。「メジャーへの先は長いと思いますが、1つ1つクリアした先にそういう舞台が見えると思います。コツコツ地道にやっていきたいです」と抱負を口にした。

 高岡第一(富山)から広島に育成右腕として入団したものの、昨オフに戦力外に。オフは米アリゾナ州で活動するトラベリングチーム「アジアンブリーズ」に参加し、契約を勝ち取った。アジアンブリーズのアレックス・ラミレスGM(49=元DeNA監督)は「マーリンズの育成システムは素晴らしい。将来は155キロを出せる」と素質に太鼓判を押した。

 広島では開花できずに参加したアジアンブリーズ。MLBマイナー球団や米独立リーグ球団と対戦する中で「何にも縛られることなく、楽しく自由に野球ができました。その雰囲気にうまく乗っていけたのかなと思います」と米国の野球環境に魅了された。前DeNAのバウアーも緊急登板した同チーム。「ブルペンで後ろで見て、全部ビタビタで。こうなりたいと思いました」と思いを募らせた。

 会見にオンラインで参加したマーリンズのアシスタントGM、オズ・オカンポ氏は「運動神経も良く、高いポテンシャルがある。マーリンズにすごくフィットする選手」と中村を評価する。5月下旬に日本を出発し、ドミニカ共和国でのサマー・リーグに参加する。「まずはドミニカで自分の課題に向き合っていきたいです」と中村。異国で新たな夢を追う。【金子真仁】