【西武】守護神・アブレイユの〝不機嫌投球〟に渡辺監督代行苦笑「最後は疲れましたね」

AI要約

西武が13日のロッテ戦で7-6で勝利し、今季の同カードの成績を2勝16敗とした。

守護神・アブレイユが不安定な投球を見せながらも25セーブ目を挙げ、1点差で逃げ切った。

外崎が決勝打を放ち、渡辺監督代行も疲れ果てながらもチームの粘りを称賛した。

【西武】守護神・アブレイユの〝不機嫌投球〟に渡辺監督代行苦笑「最後は疲れましたね」

 西武が13日のロッテ戦(ベルーナ)に7―6でどうにか逃げ切り、連敗を「4」で止めるとともに今季の同カードの通算成績を2勝16敗とした。

 7回に3点を勝ち越して9回を迎えたが、守護神・アブレイユの〝ローテンション投球〟には冷や汗の連続だった。最終的には1イニングを2安打2四球2失点で抑えて25セーブ目をマークしたが、登板した直後から暑さのせいなのか大汗をかき、どこか不機嫌そうな表情だった。

 捕手の古賀とのサインが全く合わず、何度も首を振りながら先頭のポランコにストレートの四球を与え、ソトにはフルカウントから中前へクリーンヒット。さらに結果的に三塁手・滝沢の好捕で二塁走者のポランコをタッチアウトにしたものの、代打・荻野の投ゴロを処理したアブレイユが投げた球は悪送球寸前だった。

 その後も守護神はピリッとせず、中村奨にも四球を与えて一発が出れば逆転となる一死満塁のピンチを背負った。藤原は見逃し三振に斬ったが、佐藤都に痛烈な右前2点適時打を浴びてついには1点差…。ロッテ応援団の大歓声が上がる中、ベンチでは渡辺監督代行と豊田投手コーチの動きが慌ただしくなりブルペンでは急きょ、甲斐野が準備を始める事態となった。

 最後は小川を二ゴロに打ち取って事なきを得たが、危うく逆転勝利が台なしになる寸前。アブレイユの〝不機嫌投球〟には周囲も「やれやれ…」といった感じの1点差勝利だった。

 決勝打を放った外崎は「どうなることやらと思いながら守っていましたけど(最後の二ゴロは)スローモーションになってましたね。(9回に声を掛けにいった場面は)2アウトだし、いいボールを持っているので落ち着いて投げてほしいと思って声は掛けましたけど、伝わってるんですかね(笑い)」と苦笑いだった。

 渡辺監督代行も「最後は疲れましたね。ヒヤヒヤしましたけど、今日は劣勢の中、何とか追いついて攻撃に粘り強さがあった」。いつまでも終わらない「アブレイユの33球」に、こちらも苦笑いを浮かべながら攻撃陣の粘りをたたえた。

 すでに今季の最下位が確定しているとはいえ、残り15試合。右腕が不機嫌だった理由がどこにあるのか定かでないが、チーム全体の士気を下げかねない。