広島が4連敗 新井監督は「いまが底。上がっていく」

AI要約

広島対中日の試合で、広島が3点を失う展開となった。

大瀬良大地の不調な立ち上がりや攻撃のミスが重なり、広島は得点を挙げられなかった。

新井貴浩監督や大瀬良も前向きな姿勢を示し、試合への切り替えを誓っている。

広島が4連敗 新井監督は「いまが底。上がっていく」

 (6日、プロ野球 中日ドラゴンズ3―0広島東洋カープ)

 試合開始早々、球場に驚きの声とため息が漏れた。広島が、いきなり3点を追う展開になった。

 先発大瀬良大地にとって、5球で2死を取ってからの暗転だった。3番カリステに左前安打を許したあと、4番細川成也に左中間席に運ばれる。さらに、宇佐見真吾に右翼席へ2者連続アーチを浴びた。

 今季はここまで20度の先発で防御率1・31、被本塁打はわずかに1本だったが、今季初の中5日での登板は、まさかの立ち上がりに。大瀬良は、「コースは甘くなかった。でも、3点入ったのがすべて」と語った。

 悪い流れは攻撃にも響いてしまう。1番秋山翔吾の中前安打のあと、続く上本崇司のときにヒットエンドランを仕掛ける。左前安打で秋山は一気に三塁を狙ったが、左翼手からの好送球でタッチアウトに。その後に安打と四球も出たが、結果的に0点に終わった。

 広島がセ・リーグで唯一負け越しているのが中日だ。共に3連敗で迎えた中での一戦で、広島は地元の声援を歓喜に変えることは出来なかった。

 それでも、新井貴浩監督は「ヒットは出ているし、いまが底だと思えばどうってことない。重たい流れになっているけれど、逆にとらえれば、いまで良かった。あとは上がっていくだけだから」。

 大瀬良も同じ思いだ。「勝っても負けても良い経験としてやっていかないと、もったいない。まだ試合は続いていく。勝てるように切り替えていくだけ」。言葉に力を込めた。(上山浩也)