「30本&100打点」韓国プロ野球助っ人、リーグ戦「無双」 それでもNPBで通用しない理由...地元メディア分析

AI要約

ディーンは18年に米大リーグデビューを果たし、KBOリーグで成功を収めたが、日本球界での可能性に注目が集まっている。

KBOで成功した外国人打者が日本に移籍した例もあり、ディーンの才能が日本でも通用するか注目されている。

日本球界での成功には、ディーンが150キロ以上の速球に弱点を持つことや変化球への対応力が評価されるが、日本の先発投手との相性には課題があるとされている。

「30本&100打点」韓国プロ野球助っ人、リーグ戦「無双」 それでもNPBで通用しない理由...地元メディア分析

 韓国メディア「OSEN」(ウェブ版)が2024年8月27日、国内プロ野球リーグ(KBO)LGツインズに所属するオースティン・ディーン内野手(30)の特集記事を組み、ディーンが日本球界で通用するかを独自分析した。

■「KBOリーグで成功した外国人打者は日本球界が関心を持つ」

 ディーンは18年に米大リーグ、マイアミ・マーリンズで大リーグデビューを飾り、セントルイス・カージナルス、サンフランシスコ・ジャイアンツを経て、22年オフにLGツインズに入団した。

 大リーグでは5年通算で打率.228、10本塁打、42打点と、結果を残せなかったが、韓国リーグでは1年目から主砲として活躍した。

 1年目の23年シーズンは、139試合に出場して打率.313、23本塁打、95打点。今シーズンも好調を維持し、28日時点で打率.312、30本塁打、113打点を記録し、出塁率と長打率を合わせたOPSは、0.961を誇る。

 LGツインズ史上最強助っ人とされるディーン。地元メディア「OSEN」は、「LG初の『30ホームラン+100打点』の打者、日本進出可能だろうか...」などのタイトルで記事を公開した。

 記事では「KBOリーグで成功した外国人打者は、日本球界が関心を持ち、獲得することもある。最近ではロハス・ジュニア(KTウィズ)が日本に進出し、再びKTウィズに戻って活躍している」と、過去の例を挙げて解説した。

 ドミニカ共和国出身のメル・ロハス・ジュニア選手(34)は、KTウィズに所属していた20年シーズンに打率.349、47本塁打、135打点を記録。本塁打王、打点王のタイトルを獲得し、シーズンMVPに輝いた。

 20年オフに阪神に移籍するも、通算2年間で打率.220、17本塁打、48打点と結果を残せず、22年オフに退団。その後、メキシカンリーグを経て23年に古巣KTウィズに復帰した。

 ロハス・ジュニアのように、韓国リーグで数字を残した選手が日本のプロ野球で結果を残せないケースは決して珍しくない。なぜ、日本の野球に対応できないのか。

 「OSEN」の記事によると、LGツインズのヨム・ギョンヨプ監督(56)は、ディーンが日本球界に進出する可能性について、次のように語ったという。

「日本は簡単ではない。オースティンは150キロ以上の速球に弱点がある。球速150キロを超えるボールの打率が最も低い。ところが日本の先発投手陣は150キロを投げる」

 ディーンの日本進出に否定的なギョンヨプ監督は、一方で変化球の対応力を高く評価している。

 記事によるとギョンヨプ監督は「直球のホームランより変化球のホームランが非常に多い。スライダーの打撃能力も良く、タイミングも非常に良い。30本塁打以上打った打者の中で、三振率が一番低いだろう」と評価したという。

 昨シーズン、打率.313、23本塁打、95打点の活躍を見せたディーンは、LGツインズ29年ぶりの優勝に大きく貢献した。