【卓球】早田ひな涙「すみません、思い出すだけで…」左手負傷受けて実戦復帰時期は不透明
早田ひな選手が日本生命の報告会で涙を流す様子を報告。五輪での出来事や感謝の気持ちを述べ、自身の思い出を振り返る。
左手の負傷による準決勝での敗戦を経て、3位決定戦での銅メダル獲得につながった経緯を語る。
帰国後は治療やトレーニングに専念し、Tリーグ開幕に向けて復帰の見通しを語る。
パリ五輪（オリンピック）卓球女子団体銀メダル、シングルス銅メダルの早田ひな（24）が20日、都内で開催された所属先の日本生命の報告会で涙を流した。
役員や社員に迎えられ、五輪での思い出話を披露。マイクを握ると「私は卓球を4歳から始めて、20年目に五輪に出場することができた。『支えてくださった皆さんの思いと一緒に戦えたら』と思って、パリの地に入りました。シングルスの準々決勝の後に左手を痛めてしまって、できることは限られました。準決勝も『最後まで試合ができるかな？』というところまでなっていたんですが、そのコートに立つこと…」と話し「すみません、思い出すだけで涙が…」とあふれるものがあった。
以降は「コートに立つことに意味があるのかな」と思ったといい、準決勝での敗戦をへて、3位決定戦での銅メダル獲得へとつなげた。周囲の支えに感謝し「皆さんのおかげで取れた銅メダル。団体戦もチームメートの2人（平野美宇、張本美和）に助けてもらいながら取れた銀メダル。本当にパリで取った2枚のメダルは、自分が目標にしていた金メダルには届かなかったけれど、支えられた皆さんと取れたメダルだったと思います。やりきった気持ちが大きかったです」とかみしめた。
帰国後は治療やトレーニングで、福岡・北九州市の実家にも戻れていないという。25日には木下アビエル神奈川戦（東京・代々木第2体育館）でTリーグも開幕。今後の見通しについては「まずは安静にしていないと治らないと言われたので、そういった部分は言われた通りに治療をやっていくしかない。まだどの試合に出られるか、どこから復帰できて、どこから練習できるのか、全然決まっていないです。目の前の治療、ケア、できることを今はとにかくやっています」と現状を明かした。【松本航】
