「カオルと1対1? 二度とやりたくない(笑)」“利益230億円超に31歳新監督”ブライトン、三笘薫と仲間から直接聞いた本音「強い相手にも…」

AI要約

欧州サッカーの2024-25シーズンが開幕し、ブライトン&ホーヴ・アルビオンの新監督ファビアン・ヒュルツェラーがプレミアリーグの挑戦に意気込む様子が描かれる。

三笘薫はブライトンでキー選手として注目され、新監督の下で攻守に貢献する姿が示唆される。

日本代表戦での三笘薫のプレーが評価され、新戦術に従い攻守でチームに貢献していく姿が期待されている。

「カオルと1対1? 二度とやりたくない(笑)」“利益230億円超に31歳新監督”ブライトン、三笘薫と仲間から直接聞いた本音「強い相手にも…」

 欧州サッカーの2024-25シーズンが開幕する。日本代表にも名を連ねる面々が自らの価値を高めるシーズンに挑む中で――三笘薫はプレミアリーグ挑戦3年目を迎える。収益を大きく伸ばし、気鋭の新監督を迎えたブライトンとともにどう歩むか。日本ツアーで記者が聞いた言葉から展望する。

「エスタブリッシュメントに立ち向かっていきたい」

 今季からブライトン&ホーヴ・アルビオンを率いるファビアン・ヒュルツェラー新監督は、就任会見でそう語った。初挑戦のプレミアリーグで支配者たち──ロンドンや北西部のビッグクラブたち──に挑んでいくことを約束した現在31歳のドイツ人指揮官は、海風香る南部のビーチタウンを本拠とするクラブにふさわしいフレッシュな指揮官だ。

 アメリカはテキサスで生まれ、ドイツのバイエルン・ミュンヘンの下部組織でプロを目指していた頃から指導者としての才を見せ、当時のチームメイトだったエムレ・ジャン(現ボルシア・ドルトムント)に「素晴らしい監督キャリアを送るだろう」と言われている。そして昨季、シニアレベルで初めてシーズン開始から正式に指揮を執ったFCザンクトパウリをブンデスリーガ2部の優勝に導き、ブライトンのトニー・ブルーム会長の眼鏡にかなった。

 日本でのプレシーズンツアーで見た限り、ヒュルツェラー監督にはドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督をはじめ同国の気鋭の若手指揮官に共通するアイデアが感じられた。前任の超攻撃的なイタリア人監督ロベルト・デ・ゼルビと同様の勇敢さを持ちながら、「私は常に攻撃と守備の程よいバランスを重視する」と本人は語っている。

 そんな新監督が率いる新生ブライトンでも、三笘薫はチームの浮沈のカギを握る存在だ。そもそもこの27歳の日本代表がいなければ、ブライトンがクラブ史上初の日本ツアーを行うこともなかったはず。その意味でも、最も重要な選手のひとりなのである。

「立ち上がりはコンパクトにできていたのですが、暑さもあって途中から前に出ていけなくなって、サイドで数的優位を作られて運ばれるシーンが多かった。前がいくのか、後ろが引き込むのか、その課題もまだある。ただ監督は、前からどんどんチェイスして、強度を高くやりたいはずなので、フィジカルを高めていかないと」

 7月24日に国立競技場で鹿島アントラーズに5-1の完勝を収めた後、三笘はそう試合を振り返った。

 シーズン真っ只中のJ1リーグで3位につけるチームを相手に、プレシーズンの公式な初戦で圧勝しながら、彼はいつも通り修正すべき点を強調した。

 左ウイングで前半だけプレーし、得点に直接的に関与することこそなかったものの、攻撃だけでなく守備でもチームに寄与した三笘について、ヒュルツェラー監督は次のように話している。

「今日、彼は見事なパフォーマンスを見せた。我々がもっとも大事にしているのは、相手ボールの時にいかに動くか、球を失った時にどうカウンタープレスをかけるか。その点でもポジティブなシーンがたくさんあった」