【甲子園】春夏連覇を狙う健大高崎が英明との投手戦を制す 力投の石垣元気「佐藤の分まで自分が…」

AI要約

健大高崎が英明を1-0で下し、第106回全国高校野球選手権大会の第1日目がスタートした。

エース石垣元気の活躍や、先制点を挙げた箱山のプレーが牽引し、チームは集中力を保持して勝利を収めた。

左腕エース佐藤龍月の離脱後、石垣が責任を感じ、春夏連覇に向けてチームを牽引する意気込みを見せた。

【甲子園】春夏連覇を狙う健大高崎が英明との投手戦を制す 力投の石垣元気「佐藤の分まで自分が…」

 第106回全国高校野球選手権大会の第1日(7日)第2試合は健大高崎(群馬)が英明(香川)を1―0で下した。2年生エース石垣元気の剛腕がうなりをあげた。スコアレスの4回、先発の下重(2年)が一死満塁のピンチを背負ったところで石垣と交代。150キロを超す剛球とカーブで後続を断ち、チームを救った。

 打線が相手先発・清家(3年)を打ちあぐねる中、5回に一死二塁からプロ注目の箱山(3年)の大きな犠飛が相手の中継ミスを誘って待望の先制点。その後も清家との一歩も引かない投手戦を演じ、虎の子の1点を守り切った。粘りの戦いを制した青柳監督は「厳しいゲームだった。清家くんのカットボールが素晴らしくて打てなかった」としながらも4回に下重から石垣にスイッチしたことには「あそこはバットに当たれば点が入るので速い球の石垣を出した。下重も丁寧に投げてゼロに抑えてくれた」と力投した両投手を褒めた。

 センバツ優勝に貢献したエース左腕の佐藤龍月(2年)が大会直前に左ヒジの負傷で離脱。チームに激震が走る中、石垣が「1」を背負い、責任感が増した。「最初聞いた時はショックだったけど、1をもらって自分が変わった。責任感が出た。佐藤が出れない分、自分が全試合投げるつもりで頑張りたい」。前夜にLINEで「頑張れよ」「おまえの分まで頑張るよ」とエール交換し、見事に勝利を届けることができた。

 主将の箱山も「佐藤に導いてもらった甲子園。思いを背負ってやりたい」と決意新た。史上8校目の春夏連覇へ向けて好スタートを切った。