「あと一歩のところで不可能を可能にした」イタリア紙が男子バレーの激闘報じる「歴史に残る逆転劇」【パリオリンピック】

AI要約

日本は52年ぶりの金メダルを目指し、イタリアに逆転負けを喫した。

イタリアは大逆転勝利を収め、バレーボールの歴史に残る逆転劇を演じた。

エース・石川祐希の活躍もあり、試合は激戦を繰り広げた。

「あと一歩のところで不可能を可能にした」イタリア紙が男子バレーの激闘報じる「歴史に残る逆転劇」【パリオリンピック】

◇5日 パリ五輪 バレーボール男子準々決勝 日本2―3イタリア(パリ南アリーナ)

 1972年ミュンヘン五輪以来52年ぶりの金メダルを目指した日本(世界ランキング6位)は、2セットを先取しながらイタリア(同2位)にまさかの逆転負けを喫した。イタリアのガゼッタ紙(電子版)は「奈落の一歩手前のイタリア!4つのマッチポイントを取り消して勝利」と題し、大逆転勝利を報じた。

 日本が2セットを先取し、第3セットも24―21であと1点という展開から、イタリアが第3セットを取り、最後はイタリアがフルセットで競り勝った。

 「イタリアは地の底に沈み、溶け落ちる危険を冒しながら、あと一歩のところで不可能を可能にし、バレーボールの歴史に残る逆転劇を演じた」と書き出し、「この劇的な勝利は反省しなければならないが、当面はサハラ砂漠の氷柱のように楽しむべきだ」と、独特の表現で喜んだ。

 試合は、セリエAに所属するエース・石川祐希に苦しめられたことから「日本が最高の武器であるディフェンスと、イナゴのように跳躍する2人のヒッター(イタリアで『育成』された石川)を駆使して、生涯忘れられない試合を演じたからだ」と称賛した。