松山、ミッション遂行 メダル獲得が新たな自信に―ゴルフ〔五輪〕
松山は2度目の五輪で銅メダルを獲得し、喜びを分かち合った。
最終ラウンドでの安定感や結果にこだわった打ち方が際立ち、新たな自信を得た。
しかし、歓喜の後はすぐに米ツアーのプレーオフシリーズに向けて準備を始める。
メダルへの強い執着を持ち、松山は2度目の五輪を戦い切った。
「東京はメダルを取れなかったし、今回こうやって銅メダルを取れてすごくうれしい」。目的を遂げ、チームの面々とのハイタッチや抱擁で喜びを分かち合った。
最終ラウンド後半のフェアウエーキープ率とパーオン率は100%。13番以降は伸ばせなかったものの、優勝争いをした選手の中でも際立った安定感だった。
黒宮幹仁コーチによると、「珍しく結果にこだわった打ち方をしていた」。理想のスイングではなくても、何とかコントロールしてフェアウエーを捉えようとしていたそうだ。用具を担当するダンロップスポーツ米国駐在の宮野敏一さんは、「現地入りしてから気合の入り方がすごかった」と明かす。必ずメダルを持って帰るとの意気込みは周囲に伝わっていた。
大会前の会見では、メダルに一番近い選手としてシェフラー、シャウフェレの米国勢を挙げて「二人を倒さなければメダルを取れない」と言った。結果はそのうち一人を「倒した」形だ。満足はできないが、「一つこれ(メダル)を持っていることによってすごく変わる部分もある」と新たな自信を付けた。
ただ、歓喜に浸るのはいっとき。今月中旬から米ツアーのプレーオフシリーズが始まる。