「自分の功績と努力を誇りに思う」英国テニス界の巨星マリーがパリ五輪敗戦でキャリアに終止符!<SMASH>

AI要約

アンディ・マリーがパリ五輪を最後に引退したこと。

マリーのキャリアや成績、ケガについて。

最後の試合での敗退と観客からの称賛、マリーのコメント。

「自分の功績と努力を誇りに思う」英国テニス界の巨星マリーがパリ五輪敗戦でキャリアに終止符!<SMASH>

 男子テニス界のビッグネームが「パリ五輪」を最後にキャリアの幕を下ろした。元世界1位のアンディ・マリー(イギリス/37歳)である。

 2005年に18歳でプロ転向後、これまでに獲得したツアータイトルは実に46を数え、うち3つは四大大会(全米1回、ウインブルドン2回)で手にしている。さらには12年ロンドン五輪、16年リオ五輪の2大会連続で母国に金メダルをもたらし、五輪のシングルスで2連覇を達成した初めてのプレーヤーとなった。

 そんなイギリステニス界の巨星も近年はケガとの戦いを強いられていた。2019年の人工股関節挿入手術をはじめ、ツアー通算1001試合を戦ってきた身体はすでに限界に近づいており、今年2月には「残された時間は長くないが最善を尽くすつもりだ」と今季限りでの引退を示唆していた。

 そして自身が最後の戦いと決めた今回の「パリ五輪」では、ダニエル・エバンスと組んで男子ダブルスに出場。初戦は錦織圭/ダニエル太郎を、そして2回戦ではサンダー・ジレ/ヨラン・フリーゲン(ベルギー)を、ともにファイナル・マッチタイブレークの末に制するという勝負強さを発揮して会場を沸せた。

 

 だが迎えた準々決勝では、第3シードのテイラー・フリッツ/トミー・ポール(アメリカ)を相手に思うようにペースをつかめず。第1セットを2-6で失うと、続く第2セットも米国ペアに追いつくことができず4-6と突き放され、ベスト8での敗退が決まった。

 かつて、ロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチらとともに「ビッグ4」の一員としてテニス界に君臨していたマリー。その英雄が現役最後の試合を終えると、ローランギャロスのスタンドに詰め掛けた観客は立ち上がり盛大な拍手を送り、その名前を大合唱した。

 マリーは試合後、「私はキャリアに全力を尽くした。もちろん振り返ってみると、もっと違ったやり方でやればよかったと思うことはあるが、自分より先を行く選手たちとともにこのスポーツでメジャータイトルを獲得するのは厳しいことだった。私は自分の功績と努力を誇りに思っている。今は長期の休養を楽しみにしている」と語った。

構成●スマッシュ編集部