【ゴルフ】松山英樹が金メダルへ最高のスタート 8バーディー、63のビッグスコアで首位発進

AI要約

松山英樹がゴルフのパリオリンピックで好スタートを切り、単独首位に立つ。

松山は前回大会の敗北から得た悔しさを晴らすべく、五輪に特別な意義を感じて臨む。

ゴルフが112年ぶりにオリンピック競技として復活し、松山は東京での好成績を超えることを目指す。

【ゴルフ】松山英樹が金メダルへ最高のスタート 8バーディー、63のビッグスコアで首位発進

<パリオリンピック(五輪):ゴルフ>◇1日◇男子第1ラウンド◇ゴルフナショナル

 松山英樹(32=LEXUS)が金メダルへ最高のスタートを切った。8バーディー、ノーボギーで63の好スコアをマークし、単独首位に立った。中島啓太は4バーディー、3ボギーの70で29位。前回大会覇者シャウフェレ(米国)が首位と2打差の2位。さらに1打差の3位にニーマン(チリ)ら3人が並んだ。

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 まさに快進撃だった。2番パー3で5メートルを沈めて初バーディーを奪うと、バーディーラッシュの「松山劇場」が幕を開ける。続く3番パー5で残り約213ヤードの第2打をグリーンに乗せて、連続バーディー。7番からは3連続バーディーと5アンダーで折り返した。

 後半に入っても、松山の勢いは止まらない。10番パー4で5メートルを沈めて4連続バーディーと好スタート。13番パー4では残り176ヤードの第2打を1・5メートルにつけてバーディーを奪う。続く14番パー5も当然のようにバーディー。結局ボギーなしで63のビッグスコア。「フェアウエーが狭く、難しいコース」と警戒していたことがうそのような第1ラウンドの結果だった。

 五輪の悔しさは五輪で晴らす決意でいる。2021年東京大会では銅メダルをかけたプレーオフ(PO)に進出も敗れた。7人が並んだ3位に入ったが、PO1ホール目でパーを取れずに敗退。「メダルが取れなかった悔しさは今でも覚えている」と、この3年間、忘れたことはなかった。

 この3年間で五輪への思いも強まった。最高峰のメジャーがあり、マスターズも制した松山にとって、他競技のアスリートほど五輪への特別感はない。ところが、他競技で仲の良いアスリートがパリ五輪出場権を逃した。それを見て改めて「五輪でプレーすることの特別さはすごいこと」と重みを再認識してパリへ乗り込んだ。

 ゴルフは2016年のリオデジャネイロ大会で1904年のパリ大会以来、112年ぶりに復活。21年の東京大会では稲見萌寧が銀メダルに輝いている。パリは「3年前以上の結果を出せるように頑張りたい」と意気込む、松山の五輪になりそうだ。

 今大会は、60選手が4日間、予選落ちなしのストロークプレーで争う。