広島が今季3度目の連勝! マルコス・ジュニオール、松本泰志らが得点…鳥栖相手にまたも大量4発

AI要約

サガン鳥栖とサンフレッチェ広島の対戦を振り返る。鳥栖は前節からスターティングメンバー6名を変更し、広島は4名を入れ替えて試合に臨んだ。得点は一進一退の展開だったが、広島が終盤に4点を奪い勝利を収めた。

2024明治安田J1リーグ第24節が行われ、サンフレッチェ広島が4-1でサガン鳥栖に快勝。広島は3度目の連勝を飾り、鳥栖は降格圏内で中断期間に突入した。

次節に向けて、鳥栖はホームで鹿島アントラーズと、広島は東京Vと対戦する。中断期間を経て、両チームの巻き返しに期待がかかる。

広島が今季3度目の連勝! マルコス・ジュニオール、松本泰志らが得点…鳥栖相手にまたも大量4発

 2024明治安田J1リーグ第24節が21日に行われ、サガン鳥栖とサンフレッチェ広島が対戦した。

 2週間の中断期間前最後となる2024明治安田J1リーグの一戦では、鳥栖と広島が対戦する。昨日行われた各試合の結果を反映すると、現在鳥栖は暫定19位と降格圏に沈んでいる。今月3日に行われた第16節延期分の横浜F・マリノス戦を1-0で制すと、続く6日の第22節アルビレックス新潟戦では4-3と撃ち合いをモノにし、アウェイ2連戦を連勝で終えたが、前節は本拠地の『駅前不動産スタジアム』でガンバ大阪に0-2と完敗。良い形で中断期間に入るため、6月22日に行われた第19節京都サンガF.C.戦(○3-0)以来となる、ホームでの白星を目指す。

 一方、現在暫定5位の広島は、今季開幕からリーグ戦で11試合無敗(4勝7分)と好調をキープしていたものの、5月6日の第12節名古屋グランパス戦で2-3と今季初黒星を喫すると、その後は初の連敗を喫するなど足踏みが続いている。引き分け数「10」は、セレッソ大阪、東京ヴェルディ、川崎フロンターレと並ぶリーグトップの数字だが、勝ち切れる試合を増やしていけば、後半戦は優勝争いに食い入ることもできるはず。2連勝を飾って中断期間に入りたい。

 鳥栖は前節からスターティングメンバー6名を変更。パリオリンピック2024を戦うU-23日本代表に選出された木村誠二は不在だが、キム・テヒョンがセンターバックの位置に入る。その他、長沼洋一が出場停止から復帰、マルセロ・ヒアンも2試合ぶりに戻ってきており、中原輝と新加入のヴィキンタス・スリヴカが初先発。河原創もスタメンに戻ってきた。一方、広島は4名を入れ替えており、イヨハ理ヘンリーが今季初先発に入ったほか、松本泰志が2試合ぶりのスタメンに復帰。マルコス・ジュニオール&ドウグラス・ヴィエイラも久々の先発起用となる。

 試合は立ち上がりからホームチームの鳥栖が攻め込む展開に。9分、ボックス手前で前を向いた横山歩夢が強烈なミドルシュートを放つも、ここはGK大迫敬介がビッグセーブ。このプレーの直後には大迫のロングフィードが引っかかり、ルーズボールにヒアンが詰めたものの、ここはフィニッシュまで持ち込めない。

 直後の11分には右サイドからカットインした中原がミドルシュート絵を狙うも枠の外へ。続く14分、今度は鳥栖が左サイドから攻撃に転じ、大外から中央へカットインした横山が右足でグラウンダーのシュートを狙うも、ここもGK大迫に阻まれる。

 勢いを持って試合に入ったが、鳥栖が均衡を破れずにいると、21分には広島がシンプルな形で決定機を作る。GK大迫の前方へ蹴り込んだゴールキックから、敵陣中央でD・ヴィエイラが競り勝つと、スペースへ流れたボールにM・ジュニオールが反応。左足で冷静に流し込み、広島が一瞬の隙を逃さずに先手を取った。

 前半も終盤に向かっていくと、試合はややこう着気味となり、このまま広島の1点リードでハーフタイムに突入。後半に入ると、キックオフ直後のプレーで再び試合が動いた。

 鳥栖ボールで後半開始の笛が吹かれると、後ろへ下げたボールを右サイドへ繋ぐ。前を向いた原田亘が前線へロングフィードを送ると、抜け出したヒアンが荒木隼人とうまく入れ替わり、右足でGK股下を射抜く一撃を叩き込んだ。後半開始直後の“奇襲”で、鳥栖が試合を振り出しに戻した。

 その後はスリヴカ、横山、福田晃斗らがゴールに迫りながら、勝ち越しゴールは奪えず。対する広島も56分、敵陣中央でセカンドボールを拾ったM・ジュニオールが右足を振り抜いたが、シュートは山﨑浩介にブロックされてわずかに枠を外れた。

 直後の60分には鳥栖にビッグチャンスが到来。敵陣右サイドの大外でフリーになった原田が、左足で中央のスペースへスルーパスを流し入れると、ボックス右へ走り込んだ福田が右足で狙うも、シュートはわずかに枠の外へ外れた。

 ここから徐々に広島ペースに傾き始める。悪くない形でペナルティエリア内へ侵入する回数を増やしていくと、71分に遂に勝ち越しに成功。敵陣でクリアボールの跳ね返りを拾った大橋祐紀が左サイドへ渡すと、途中出場していた加藤陸次樹が縦へ突破。ここは味方に合わなかったが、鳥栖側のクリアが短くなり、右サイドで新井直人がセカンドボールを回収。ボックス右へ繋ぐと、パスを受けた松本が、切り返しから左足で強烈な一撃を叩き込んだ。

 このまま終盤に突入すると、87分には広島がトドメを刺す。新井直人からのスルーパスで右サイドを抜け出した加藤がグラウンダーのクロスボールを送ると、ニアサイドに飛び込んだ東俊希がスルーし、最後はスペースへ飛び込んだ大橋が押し込んだ。

 勝利を決定づけてもなお、攻撃の手を緩めない広島は後半アディショナルタイム、ボックス手前右寄りの位置でクリアボールを拾った満田誠が、左足で狙い澄ました一撃を沈め、決定的な4点目を奪取。試合はこのままタイムアップを迎えた。

 広島は3月9日に行われた第3節(○4-0)に続いて、2度目の対戦となる今回も鳥栖相手に4ゴールを記録。アウェイチームの広島が勝利し、今季3度目の連勝を飾った。一方、鳥栖はこのホーム2連戦を連敗で終えることが決定。降格圏内の19位で中断期間に入った。

 前記のとおり、この後2024明治安田J1リーグはおよそ2週間の中断期間に突入。次節は7日に予定されており、鳥栖はホームで鹿島アントラーズと、広島は東京Vと、それぞれ敵地で対戦する。

【スコア】

サガン鳥栖 1-4 サンフレッチェ広島

【得点者】

0-1 21分 マルコス・ジュニオール(サンフレッチェ広島)

1-1 46分 マルセロ・ヒアン(サガン鳥栖)

1-2 71分 松本泰志(サンフレッチェ広島)

1-3 87分 大橋祐紀(サンフレッチェ広島)

1-4 90+6分 満田誠(サンフレッチェ広島)

【スターティングメンバー】

サガン鳥栖(4-2-3-1)

GK:朴一圭

DF:原田亘、山﨑浩介、キム・テヒョン(78分 上夷克典)、長沼洋一

MF:福田晃斗(86分 清武弘嗣)、河原創;中原輝(78分 堀米勇輝)、ヴィキンタス・スリヴカ(64分 富樫敬真)、横山歩夢(86分 手塚康平)

FW:マルセロ・ヒアン

サンフレッチェ広島(3-4-2-1)

GK:大迫敬介

DF:中野就斗、荒木隼人、イヨハ理ヘンリー

MF:新井直人(90+7分 茶島雄介)、塩谷司、松本泰志(90+7分 青山敏弘)、東俊希(90分 志知孝明);大橋祐紀、マルコス・ジュニオール(61分 満田誠)

FW:ドウグラス・ヴィエイラ(61分 加藤陸次樹)