【シュートボクシング】4連続KOの笠原友希にスーパーボンからの刺客、ルンピニー4階級制覇王者に「打撃戦でも負けないし、バックドロップもド派手に決めたい」

AI要約

2024年8月17日に東京で行われる『SHOOTBOXING 2024 ACT.4』の対戦カード発表記者会見が開催された。

サウスポーのSB日本スーパーフェザー級王者・笠原友希が、ルンピニースタジアム4階級制覇のペットモラコットと対戦することが決定。

海外の強豪との対戦を楽しみにする笠原は、8月の試合に向けて海人ジムでのトレーニングに取り組んでいる。

【シュートボクシング】4連続KOの笠原友希にスーパーボンからの刺客、ルンピニー4階級制覇王者に「打撃戦でも負けないし、バックドロップもド派手に決めたい」

 2024年8月17日(土)東京・後楽園ホール『SHOOTBOXING 2024 ACT.4』(U-NEXT配信)の対戦カード発表記者会見が、7月9日(火)都内にて行われた。

 エキスパートクラスルール60.5kg契約3分3R延長無制限Rで、SB日本スーパーフェザー級王者・笠原友希(シーザージム)がルンピニースタジアム4階級制覇のペットモラコット・スーパーボンジム(タイ)と対戦する。

 笠原は2019年6月に国内55kg級トップクラスの小笠原瑛作をヒジ打ちによるカットでTKOに破る大番狂わせを演じ、2020年7月に那須川天心の対戦相手に選ばれたが初回KO負け。再起戦では手塚翔太と大激闘の末、KO勝ちでSB日本フェザー級王座に就き、2021年12月にはスーパーフェザー級王座決定戦を制してSBで2階級制覇を達成した。

 2022年3月にはRIZINに初参戦し、豪快な飛びヒザ蹴りで初回TKO勝ち。6月の『THE MATCH 2022』ではKrush王者の中島千博から勝利を奪った。9月にRISEの常陸飛雄馬に敗れて連勝が「7」でストップしたが、その後は再び6連勝。2024年4月には『ONE Friday Fights』に初参戦し、OFGムエタイでペットシーモックを初回KOに沈めた。また、これまでタイ人選手とは6度戦って全勝している。戦績は29勝(14KO)3敗のサウスポー。

 初来日のペットモラコットについて、緒形健一SB協会代表は「友希から強い相手と戦いたいとの希望があって決定しました。ペットモラコットは、海人がスーパーボンのジムへ行った際にスーパーボンから『強い選手がいるから日本で試合を組んで欲しい』と推薦があった選手。ルンピニーで4階級制覇、7チャンネルでも3階級を制覇している本物中の本物。技術戦が最高峰の試合になると期待しています」と紹介した。

 笠原は「強い相手をお願いしたところ、ルンピニー王者との対戦が決定して嬉しく思っています。日本国内の強い選手と試合が出来れば盛り上がると思っているけれど、なかなか団体が交わらないことが多くて。その中で世界に突き抜けていけば必然的に組まれるだろうし、強いヤツとだけやりたいと思っています。明日から3日間、海人選手のジムに出稽古させてもらうので、めちゃめちゃ強くなっています」と、ムエタイの強豪との対戦にやる気満々だ。

 対戦相手については「ムエタイの技術が高くて、蹴りもパンチもどっちも出来るし、 攻撃も強くて防御も相手に当てさせないテクニシャンタイプ」との印象。

 会見に同席したシーザー武志会長からは「友希が勝てるんじゃないかと思っています。ムエタイルールではなくSBルールですから、久々に友希のバックドロップが見たいと思っています」と、笠原の得意技のひとつである裏投げが見たいとリクエスト。

 これに笠原は「打撃戦でも負けないと思っていますし、使えるものは何でも使うので、バックドロップもチャンスがあればド派手に決めたいと思います」と予告した。

 ONEでのOFGムエタイではどんな経験を得たか、との質問には「あの試合は気を引き締めてやってきましたし、その時から練習を続けてきました。一段階覚醒できる部分がありましたね」と“覚醒”したとする。

 スーパーボンがセコンドとして来日するかもしれないとのメッセージを寄せたことに「僕がONEで試合をした時に、スーパーボンがいたので一緒に写真を撮ってもらいました(笑)。そのスーパーボンの推薦選手なので、勝てば名を知らしめられると思うので勝ちたいと思います」と、名前も一段階上げたいとした。

 4戦連続KOの好調の理由を聞かれると「どうやって倒すかを常に考えています。KOは100%狙っているので。今までは狙いすぎてポカすることもあったので、KOしたい気持ちを抑えていて、それがハマってきていい調子になってきています」と、はやる気持ちを抑えられるようになったことと答える。「性格的にイケイケで行っちゃうところがあるので、そこをミスしないように考えながら動いてやっています」。

 海人の元へ出稽古に行くことは「一度やらせてもらったことがあるんですけれど、技の多彩さだったり基礎レベルが全く違う段階で、世界に通用する技ってこういう技だろうなって思いました。それもしっかり教えてもらい、世界の技を自分が受けて体感することが成長につながると思ってお願いしました」と、海人の技を身体で受けて覚えたいという。

 最後に笠原は「いろいろな選手がアツい試合をしてめちゃ盛り上げていて、その大会に僕が出られなかった悔しさもある。その分、8月にしっかりフォーカスして練習できた面もあるので、しっかり僕のガチな気持ちを8月に見せつけたいと思います」と意気込んだ。

●ペットモラコットのコメント

「私はベストな状態に仕上げて日本へ行きます。笠原選手、激しい試合をしましょう」

●スーパーボンのコメント

「笠原はパンチの技術に優れたいい選手だと思うが、ペットモラコットは私が推薦する非常に強い選手だ。当日は私もセコンドとして日本に行くつもりで、ペットモラコットの強さを一人でも多くの日本のファンに知ってもらいたい」