EURO1996では選手としてPK失敗、前回大会は監督としてPK戦に敗れて準優勝…… シアラー氏はサウスゲイト代表監督の “経験を活かした”準備を称賛

AI要約

イングランドがEUROラウンド8でスイスをPK戦で破り、アラン・シアラー氏がイングランドのPK戦を称賛。

過去の経験を活かし、サウスゲイト監督が選手たちを準備させたことが成功の要因。

PK戦での勝利はイングランドにとって大きな進歩であり、準備の大切さを示唆。

EURO1996では選手としてPK失敗、前回大会は監督としてPK戦に敗れて準優勝…… シアラー氏はサウスゲイト代表監督の “経験を活かした”準備を称賛

EUROラウンド8でスイスを相手にPK戦の末、勝利を果たしたイングランド。

3バックで挑んだこの試合はここまでの4試合に比べるとポジティブな面も要所要所で見られた。それでもまだ課題点が多いイングランドだが、アラン・シアラー氏は英『BBC』にてイングランドのPK戦を称賛した。

スイスも1番手のマヌエル・アカンジ以外は全員成功させていたが、イングランドのキッカーを務めた5人はいずれも落ち着いていた。キッカーは順番にコール・パルマー、ジュード・ベリンガム、ブカヨ・サカ、イヴァン・トニー、トレント・アレクサンダー・アーノルドとなったが、全員しっかりと成功させた。

前回大会は決勝戦でイタリアにPK戦で負けたこともあって、PK戦への並々ならぬ思いがイングランドにはあっただろうが、過去の経験をしっかりと活かして準備を怠らなかったサウスゲイト監督へシアラー氏は称賛の言葉を送った。

「イングランドがPK戦で勝利を収めるたびに、私は安堵の気持ちに駆られるが、土曜日のスイス戦では、選手たちはそんなことは気にしていないようだった。プレッシャー? 何のプレッシャーだ。彼らは完璧なペナルティをすべて成功させていた。それを見るのは素晴らしいことだった。ガレスはその点で大いに称賛に値する。なぜなら、3年前の欧州選手権決勝でイタリアとのPK戦に敗れたときのことを忘れてはならないからだ」

「私はPK戦を見るたびに、選手たちが気の毒に思える。なぜなら、私もPK戦を経験し、それがどれほど大変なものかを知っているからだ。だが、イングランドの選手たちはそれを簡単にこなしてみせた。その大きな要因はガレスがチームをこの状況に備えさせたことにある。彼はEURO1996でPKを失敗した経験があり、選手としてそのようなプレッシャーの下でプレイすることがどのようなものかを知っている。そして監督としてそれに対処するには適切な準備が絶対に必要であることも理解している。彼は彼らにプランを与え、彼らはそれに忠実で練習してきたことを正確に実行した」

監督として経験した前回大会のPKだけではなく、サウスゲイトが選手時代に経験したこともしっかりと活かせていると語るシアラー。もちろん90分、または120分で勝利できるに越したことはないが、一発勝負のトーナメントではPK戦が避けられない時もある。

ここまでは批判の方が多いイングランドだが、スイス戦のPK戦は見事で、選手だけではなく準備してきたサウスゲイトも称賛すべき点だと言えるだろう。