「見ていても大丈夫だろうと」 西武・渡辺監督代行も大絶賛する武内夏暉の安定感 ソフトバンク打線に威風堂々

AI要約

新人左腕の武内が福岡での勝利を喜び、無傷の5連勝を達成。

武内は強力な投球で絶好調の近藤を抑え、プロ入り最多の119球を投げて8回無失点。

渡辺監督代行も武内の冷静さと安定感を絶賛し、チームの輝きが示される中で、武内は1勝1勝積み上げる決意を示す。

「見ていても大丈夫だろうと」 西武・渡辺監督代行も大絶賛する武内夏暉の安定感 ソフトバンク打線に威風堂々

 ◆ソフトバンク0―4西武(4日、みずほペイペイドーム)

 ヒーローインタビューに立った左腕の弾む声が故郷にこだました。「(福岡での勝利は)ひと味違う気持ちがあります」。新人左腕としては1993年の杉山賢人(西武)以来となる無傷の5連勝。かつてソフトバンクのファンクラブ会員だったという福岡出身の武内は喜びに浸った。

 福岡での初登板は5月19日。1点リードで完封ペースの9回途中に左脚をつって降板し、チームは逆転されてサヨナラ負けした。2度目の今回はプロ入り最多の119球を投げて8回無失点。強い真っすぐとスライダーやカーブなどのコンビネーションがさえた。絶好調の近藤には2回、10球粘られながらカーブで空振り三振を奪うなど、3打席で無安打2三振に抑え込んだ。「いい打者ですが、攻めの気持ちを持っていきました」と言い切った。

 渡辺監督代行は開口一番「素晴らしい」。特に絶賛したのは思わぬミスが出た後の投球だ。6回1死には周東のゴロを三塁手がトンネル。8回2死では広瀬の右翼線のフライを野手3人が捕れず二塁打となった。それでもポーカーフェースで後続を抑えた。渡辺監督代行は「何があっても動じない」と評し「しっかりカバーする。見ていても大丈夫だろうという感じ」と全幅の信頼を示す。

 最下位に低迷するチームで、その輝きはまばゆい。武内は「これから1勝1勝積み上げていく」と誓った。(林 原弘)