U-23日本代表、OA枠ゼロに加え久保建英らも招集できず…山本TD「日本サッカーの明るさと捉える」

AI要約

JFAはU-23日本代表メンバーを発表した。パリ五輪出場を果たしたU-23代表はメダルを目指す。

オーバーエイジ枠の選出はなく、招集メンバーには6人の海外組が含まれている。

オーバーエイジ枠や久保建英らを招集できなかった理由と今後の展望について話された。

U-23日本代表、OA枠ゼロに加え久保建英らも招集できず…山本TD「日本サッカーの明るさと捉える」

JFA(日本サッカー協会)は3日、パリ・オリンピックに挑むU-23日本代表メンバーを発表した。

5月に行われたU-23アジアカップで優勝を達成し、パリ五輪出場権を獲得したU-23日本代表。前回の東京オリンピックでは獲得できなかったメダルを目指す中、本大会ではグループDに所属することが決定。パラグアイ(24日)、マリ(27日)、イスラエル(30日)と激突する。

そんな4年に一度のビッグトーナメントへ向け、JFAは3日にU-23日本代表招集メンバー18名とバックアップメンバー4名を発表した。今大会は注目されたオーバーエイジ枠の選出はなかったが、招集メンバーついて大岩剛監督は以下のように説明している。

「みなさんご存知の通り色々な制限がある中で、我々が今現在U-23日本代表としてパリ五輪に招集することのできる最高の18人+4人のバックアップメンバーを選んだつもりでいます。そして毎回活動ごとに言っていますが、その時その時で集合できた選手たちがその時のU-23日本代表だと、発足当初から言い続けてきました。今回も変わらず、招集のできるベストメンバーでしっかりパリ五輪を戦っていくというのが率直な気持ちです」

またナショナルチームダイレクターである山本昌邦氏は、オーバーエイジ枠の選出がなかったこと、さらに久保建英(レアル・ソシエダ)らを招集できなかったことについて触れている。

「現場からオーバーエイジの希望は当然ありました。それは1年以上かけて海外組の調整は進めてまいりました。選手の意思やクラブの了承も得なければならない一方で、移籍が関わってくると現クラブとその先のクラブの確認も取らなければいけない。日々ヨーロッパのマーケットが大きく動いていますので、その中で選手の行き先や状況、移籍先が決まらなければそこと交渉すらできない状況で、その一方で監督が変われば選手の立ち位置も変わっていく。登録が7月のこのタイミングであることも含めて、先を予測して交渉するというのは困難を極めました」

「オーバーエイジに限らず、A代表で活躍しているこの年代の久保建英選手や鈴木唯人選手、鈴木彩艶選手らも招集が叶いませんでした。日々クラブと連絡を取りながら昨日まで努力したつもりですが、そういう選手たちが所属チームでとてつもなく大きな存在で、必要とされているからこそ、こういう困難な状況になっているんだろうと思います。彼らのような選手の躍進がなくても、勝てるような底上げを考えています」

「今回6人の海外組が存在しています。ここからオリンピックまでに何人かが海外に移籍するかもしれません。監督が選んだ選手たちは伸びしろがあると思っていますし、日本の未来の成長に必ず力になってくれると思います」

「今後世界のクラブとどうコミュニケーションを取って招集できるのか、これはオリンピックに限らずU-20でも同じ現象が起きています。そういう時代になったと、日本サッカーの明るさというふうに捉えています」